Movable Type の Azure 対応。絶賛開発中!!

こんにちは。主に Movable Type を利用したシステム構築で、パートナーの皆様をご支援している柳下です。近年、クラウド技術に関するニュースが途切れることはありません。先日、クラウドサービスを提供している Amazon.com 社でも「アマゾン ウェブ サービス 史上最速の初年度成長を遂げた AWS 東京リージョン」と発表されているように、めまぐるしく変わる状況に対応するために、クラウド技術を採用している企業は増加の一途です。

シックス・アパートでは、クラウド技術を採用されても安心して Movable Type をご利用いただけるように、開発を進めています。今日は、マイクロソフト社が提供しているクラウドサービス Windows Azure に対応について、カンタンにご紹介したいと思います。

一般的に、クラウドサービスは以下のように整理されます。マイクロソフト社は、Amazon.com 社とは異なり、プラットフォームレベルのクラウドサービスを提供しています。

  • SaaS (Software as a Service): ウェブアプリケーション・ソフトウエアを提供するクラウドサービス
  • PaaS (Platform as a Service): ウェブアプリケーションの稼働に必要なアプリケーションサーバーやデータベースサーバー等の基盤・プラットフォーム提供するクラウドサービス
  • IaaS (Infrastructure as a Service): 仮想サーバーに代表されるインフラを提供するクラウドサービス

企業がインフラレベルのクラウドサービスを採用した場合、サーバーの死活監視や、セキュリティ対応、データベースサーバー等のバージョンアップといった運用に関連する作業は採用した企業側で実施します。企業側で体制を準備できる場合は問題ありませんが、制作会社様も含めてなかなかできないのが現状のようです。

プラットフォームレベルのクラウドサービスを採用すると、アプリケーションサーバーやデータベースサーバーのバージョンアップはサービス提供者が実施するため、負担を大きく軽減できるというメリットがあります。

Movable Type について、どちらのレベルのサービスをご採用されても問題なく動作するように、昨年 Windows Azure / SQL Azure について評価してみました。その結果、Windows Server 2008 R2 / SQL Server 2008 R2 をインストールした環境よりも、レスポンスが早いことがわかりました。クラウド環境に最適されているとはいえ、これは驚きの事実でした。

IT の世界では、「スピードは王様」といってもよく、運用負担も軽減できるのであれば、本格的に対応しない理由はありません。というわけで、昨年後半からこっそりと開発作業を進めてきてきました。先日、東京で開催されたマイクロソフト社の開発者向けイベント「Windows Developer Days」では、マイルストーンとして実際に動作しているデモもご覧いただけました。開発作業について、技術評論社のサイトでも ご紹介 しています。お時間のあるときにお読みください。

現在は、運用負担をより軽減するために、Azure の機能をさらに活用した開発を進めています。ぜひともご期待ください!!

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