知られざるMTDDCの歴史とMTDDC Meetup KYUSHU 2013のお知らせ

おはようございます。シックス・アパートのです。

来週の土曜日(1月26日)に福岡で、Movable Type (MT) のイベント「MTDDC Meetup KYUSHU 2013」が開催されます。

MTDDCは「Movable Type Developers & Designers Conference」の略で、MTに携わる技術者やデザイナー向けのカンファレンスという意味で、MTを使いこなしているデベロッパーの方々が、講演やLT(ライトニングトーク)で盛り上がる予定です。

ただ今回のMTDDC Meetup KYUSHU 2013では、私が「基調講演:高まるネットの重要性 ~ ソーシャル・スマホ・クラウドとネットビジネスの今後(仮)」というタイトルでお話させていただくなど、MTに話題を限定せず、もう少し幅広くウェブにまつわる話題を取り扱う予定です。

なぜMTの話題に限らないのか? それには、MTDDCの由来と歴史が深く関わっています。それでは、MTDDCの歴史を紐解いてみましょう。

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当初は「開発者向けカンファレンス」

シックス・アパートが初めて日本で開催したMTの技術カンファレンスは、2007年8月に東京で開催した「Movable Type 開発者向けカンファレンス (Movable Type Developer Conference)」です。当時、発売されたMT 4にあわせて、MTの開発責任者だったBrad Choate氏が来日し、MT4の設計思想やプラグイン開発のベストプラクティスをお伝えしました。

「開発者向けカンファレンス」と銘打っていたものの、カンファレンスではシックス・アパートのデザイナーも講演し、Perlを使った開発だけでなく、デザインについても取り扱われていました。

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2回目の「第2回 Movable Type Developer Conference」の開催は、その1年後の2008年8月。場所は再び東京ですが、今度はMTのインターフェイスやテンプレートなどを担当している、インターフェイスエンジニアのBeau Smith氏が来日し、デザインのトピックをさらに積極的に取り入れました。

開発者(Developer)向けと銘打っているものの、当初からWebデザイナーの方々も積極的に参加するカンファレンスだったことが分かります。

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名実ともに「開発者とデザイナー」のためのカンファレンスに

カンファレンスの名称が、現在の「MTDDC」に落ち着いたのは、MT 5が出荷された後の2009年12月に開催された「MTDDC OSAKA」が最初になります。

すでにデザイナー向けのトピックがかなり取り入れられていることもあり、名称に「デザイナー」を明示的に入れることに異論はなく、その後はその略称である「MTDDC」という名称で、第1回の大阪開催を皮切りに、翌2010年2月には東京で開催し、その後は札幌など日本各地で開催しています。

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ユーザー主催の「Meetup」をスピンオフ

今回、福岡で開催するMTDDCは、「MTDDC Meetup KYUSHU」と「Meetup(ミートアップ)」という言葉が入っています。これはMTDDCがシックス・アパート主催で開催されるオフィシャルなカンファンレンスに対して、ユーザーの有志の方々が主催するMTDDCであることを意味しています。

有志の方々が主催するMT関連の集まりには「MT Cafe」がありますが、MTDDC Meetupはシックス・アパートが後援し、規模や内容によってさまざまな支援をさせていただくようにしています。

MTDDC Meetupの初開催は、2010年11月に開催された「MTDDC Meetup FUKUSHIMA」です。福島の方々が中心になった「MTDDC Meetup FUKUSHIMA 実行委員会」が、集客から当日の運営など幅広くご尽力いただいたことを、今も昨日のように覚えています。

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MTDDC Meetupはその後、東京や名古屋で開催し、今回は九州では初のMTDDC開催になる「MTDDC Meetup KYUSHU」にこぎ着けました。会場が2年前に出来たばかりで、国内最大規模の駅ビルである「JR博多シティ」ということで、今から参加が楽しみな状況です。

MTに限らない情報交換と交流を目指す

MTDDC Meetup KYUSHU 2013は、「九州で、全国で、もっと Movable Type を使ってほしい!広げていきたい!」「九州の企業の情報化、ウェブ活用の促進に貢献したい!」「デザイナー、開発者、企業のウェブ担当者、一般ユーザーの皆様の交流の輪を広げていきたい!」ということから、今までのMTDDCにはなかった試みがなされます。

それは会場を2つに分け、「Movable Typeデザイナー&デベロッパーの部屋」と「Movable Typeを含むウェブ活用の一般向けの部屋」として開催するものです。

確かにMTDDCの元々の生い立ちは、Movable Typeの技術情報を詳しく知っていただくことで、MTをより活用していただくことを目指すものでした。

しかしウェブ(インターネット)を一つの企業のサービスや製品だけで利用する、という時代はすでに終焉を迎えています。またここ数年は「ソーシャルメディア」「スマートフォン」「クラウド」など、インターネットに新しいパラダイムをもたらす技術や製品などが数多く登場しています。

MTを利用していく上で、こうしたインターネットの技術やトレンドを押さえながら、情報交換や人材交流を促進することは、もはや不可欠であるとシックス・アパートは考えており、今回の「MTDDC Meetup KYUSHU 2013 実行委員会」の方々の新しい取り組みを、シックス・アパートなりにサポートできればいいなと考えています。

もしご関心がある方がいらっしゃったら、オンラインで参加申し込みをすることも可能ですので、ぜひ一度、MTDDC Meetup KYUSHUのページに訪れてみてください!

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