【使い過ぎるとカッコ悪い】 IT業界のルー語 BEST40
どの世界にも業界用語というものがありますが、IT業界の人がやりがちなのがカタカナ用語の多用です。
「アライアンスによるインタラクティブかつウィンウィンなスキームでステークホルダーにコンプライアンスを云々・・・」等、やり過ぎるとルー語的になってしまい、相手に「意味がわからない」とか「カッコつけてるの?」と不快感を与えかねません。
ちなみに私事ですが、先日、妻から用事を頼まれたとき、
「土曜はちょっとタイトだわ。日曜ならいいけど、リスケでOK?じゃあ、それでアサインしといて。え、毎週するの?だったらルーチンタスクにしとくほうがよくね?」
って返事したら、
(*`Д´*) 「日本語で言え!わざわざ横文字にすんな」
(#^ω^) 「“カタカナ用語使いこなすオレ、かっけー”とか思ってるでしょ?」
と、さんざん毒づかれてしまいました。
というわけで、IT業界で使用頻度の高い(と思われる)カタカナ用語とその意味、具体的な使用例BEST40(?)をまとめました。
パート2もどうぞ(2015年7月14日追記)
【使い過ぎると残念に見えてしまう】 IT業界のルー語を42個紹介する ~ パート2 ~■ アラート (Alert)
* 警告(する)、警報(を出す)
J( 'ー`)し 「あたしにいちいちアラートを出せっていうの?あたしはアナタのママじゃないのよ」
■ コミット (Commit)
* 決意表明する、約束する
J( 'ー`)し 「今期末までに4億売り上げるって、必達してみせるって、あなたコミットしたじゃない」
■ プライオリティ (Priority)
* 優先順位
J( 'ー`)し 「ちゃんとプライオリティつけてる?手当たり次第にやりゃあいいってもんじゃないのよ」
■ クリティカル (Critical)
* 重大なさま。危機的。
J( 'ー`)し 「それはクリティカルな問題にはならないわ。慌てないでよ、男でしょ」
■ ミッション (Mission)
* 使命、任務、義務、タスク
J( 'ー`)し 「・・・いいわ、この件はあたしが引き取る。あなたは自分のミッションに集中しなさい」
■ リテラシー (Literacy)
* 知識および利用能力
J( 'ー`)し 「ネットリテラシーが人より高いと思って情強ぶるのって、傍から見てて滑稽よね」
■ コンテクスト (Context)
* 文脈
J( 'ー`)し 「コンテクストを考えてから発言してくれる?」
■ ルーチン (Routine)
* きまりきった手続きや手順。また、日常の仕事。日課。
J( 'ー`)し 「ルーチン作業ばかりじゃ飽きるですって?そのセリフ、ルーチンをカンペキにこなしてから言いなさい」
■ アウトプット (Output)
* 結果、出力
■ インプット (Input)
* 入力
J( 'ー`)し 「人と差をつけたければ、アウトプット力を高めることよ。アウトプットを続けていれば、インプットは自然に集まってくるものなのよ」
■ モチベーション (Motivation)
* 動機
J( 'ー`)し 「モチベーションが上がらないとか笑わせないで。やるかやらないか、仕事ってそういうものじゃなくて?」
■ ベネフィット (Benefit)
* 利益、便益
J( 'ー`)し 「あなたが自分の企画に思い入れがあるのはよくわかるわ。でも大切なのは、提案内容が顧客のベネフィットにどうつながるかよ?」
■ アグリー (Agree)
* 合意、同意
J( 'ー`)し 「ちょっと待って、あたしはまだアグリーしたわけじゃないわ」
■ シェア (Share)
* 分けること。分配。分担。
■ エクスキューズ (Excuse)
* 言い訳
■ アジェンダ (Agenda)
* 協議事項。検討課題。
J( 'ー`)し 「アジェンダは前日までに関係者にシェアしておくのが常識でしょ。忙しかった?エクスキューズは聞きたくないわ」
■ ハンドリング (Handling)
* 調整すること。また、運用。処理。対応。
J( 'ー`)し 「求めているのは、単なる営業活動だけじゃなくって、アカウントオーナーとして案件をハンドリングする資質能力よ」
■ リソース (Resource)
* 供給源。資源。財源。
J( 'ー`)し 「あなたに頼みたいタスクがあるんだけど、今週のリソースはどう?」
■ オーソライズ (Authorize)
* 正当と認めること。公認すること。
J( 'ー`)し 「内容はいいと思うわ。同時進行で広報のオーソライズは取っておきなさい」
■ フィックス (Fix)
* 確定する、決まる
■ ステータス (Status)
* 現在の状態
J( 'ー`)し 「凸凹社との売買契約のステータスは?フィックスした?そう、ご苦労様」
■ マター (Matter)
* 人名や役職などの後について、それらが管理すべき問題であることを表す
■ アサイン (Assign)
* 物事を割り当てること。あてがうこと。また、任命すること。
J( 'ー`)し 「あたしがやったほうが早いわね…。いいわ、営業マターってことでアサインしておいて」
■ エビデンス (Evidence)
* 証拠、証言
J( 'ー`)し 「エビデンスがなかったら、ただの水掛け論になっちゃうでしょうが!」
■ リスケ (Reschedule)
* リスケジュールの略
J( 'ー`)し 「ごめん、急遽ミラノ本社に呼ばれたの。社長ったら、ほんとに人使いが荒いんだから・・・そういうことで、新商品企画会議は来週以降にリスケしておいてくれる?」
■ コンセンサス (Consensus)
* 意見の一致。合意。
J( 'ー`)し 「関係者が増えると、コンセンサス取るのに時間がかかるのよねえ・・・」
■ アップデート (Update)
* ファイルに記録されているデータを新しい内容に変えること。更新。
J( 'ー`)し 「今週中にアップデートしなきゃいけないのに、肝心のデータがあたしのとこにまだ来てないってどういうこと?」
■ スクラッチ (Scratch)
* ゼロから、最初から
J( 'ー`)し 「スクラッチ開発を否定するつもりはないけど、もうちょっと効率化を考えるべきじゃないかしら」
■ フィードバック (Feedback)
* 物事への反応や結果をみて、改良・調整を加えること
J( 'ー`)し 「あたしにフィードバックを求めるより先に、検討すべきことがまだあるんじゃないの」
■ デプロイ (Deploy)
* 配備、展開
J( 'ー`)し 「本番環境にデプロイしてからが真の本番なの。覚えておきなさい」
■ フェイドアウト (Fade-out)
* 徐々に離れる、なくなる
■ ペンディング (Pending)
* 未解決の状態にとどまること。保留すること。
J( 'ー`)し 「この前の企画案、ペンディングにしたい?かまわないけど、フェイドアウトさせるのはNGよ」
■ バッファー (Buffer)
* 緩衝器。緩和物。処理速度や転送速度の差を補うためにデータを一時的に保存しておく記憶装置や記憶領域のこと
J( 'ー`)し 「このスケジュールだと、トラブル発生時の対処時間がないわ。バッファーに12時間は見込んでおきなさい」
■ オーナー (Owner)
* 所有者
■ イニシアチブ (Initiative)
* 物事を率先してすること
J( 'ー`)し 「いいこと?このプロジェクトのオーナーはあなたよ。イニシアチブのコントロールは頼んだわ」
■ インバイト (Invite)
* 招待すること
J( 'ー`)し 「夕方に緊急で会議を招集するわ。全員のカレンダーにインバイトかけておくから」
■ ディシジョン (Decision)
* 意思決定
■ レイヤー (Layer)
* 層、階層
J( 'ー`)し 「それは経営判断になるわね・・・上のレイヤーでディシジョンしてもらうしかないわ」
■ ブラッシュアップ (Brush up)
* 磨き上げること
J( 'ー`)し 「ようやく形になってきたわね。でもまだブラッシュアップの余地があるわ。週明けにもう一度見せなさい」
■ ローンチ (Launch)
* 立ち上げる、打ち上げる
J( 'ー`)し 「無事にローンチできたわね。おめでとう、今日はもう帰りなさい」
■ オフライン (Off-line)
* ネットに接続していない状態
J( 'ー`)し 「申し訳ないけど、休暇中はオフラインになってるわ。何かあったらメール投げといて」
以上、独断と偏見による、「IT業界のルー語 BEST40」をお送りしました。今回は40個しか紹介しませんでしたが、じつはストックはたくさんあります(笑)。
まだまだあるルー語
周囲にヒアリングしたところ、インセンティブ(奨励金、報奨金、意欲刺激、やりがい)、ニアリーイコール(ほぼ同じ)、オリエンテッド(方向付け、指向)、パフォーマンス(性能、機能、効率)、オペレーション(操作、運転、運用、工程)、スキーム(計画、体系、枠組み)、インタラクティブ(双方向、対話型)、ネゴシエーション(交渉、協定・取引などの話し合い)、アドホック(恒久的でない、その場しのぎ)、アクセシビリティ(情報やサービスに対する利用のしやすさ)・・・などなど、際限なくリストアップされました。
業界でしか通用しない用語を、社外やプライベートで使い過ぎると疎まれるので、相手との関係性を考慮しつつ、用法、用量、TPOを守って、ほどほどにご利用ください。
なお、シックス・アパートでは、ルー語の多用に陥らない開発エンジニア、プロダクトマネージャー等を募集しております。
パート2もどうぞ(2015年7月14日追記)
【使い過ぎると残念に見えてしまう】 IT業界のルー語を42個紹介する ~ パート2 ~Six Apart をフォローしませんか?