【シックス・アパートの勉強法】 電車内で立ったままプログラミングする仰天の方法

シックス・アパートはエンジニアが多い会社です。
エンジニアに限りませんが、勉強熱心な社員が多いですね。
どんな勉強法を実践しているのか、コツとか心がけとか、いろいろ訊いてみました。

今回は、プログラミングが三度の飯より好きな、Lekumo のリード・エンジニアである重田編です。

shigeta01.JPG


「僕の勉強は、インディーズバンドに似てます。作曲したり、歌詞を書いたり、ときどきCDを出したりといった、活動そのものが楽しいんです」

Q どんな勉強スタイル?

shigeta

若い頃は、参考書を片っ端から買っては読んでました。20代~30代前半までは、ガムシャラスタイルだったけど、30代半ばを過ぎ、変わってきました。「話題だからって始めてはみたものの、このスキル、はたして自分は使うのか?」と我に返ることがあったからです。今は、何か達成したい目標があって、それを実現する手段として必要なモノを学ぶスタイルになりました。

たとえば、Goっていうプログラミング言語があるんですが、個人的に興味があるから試してます。普段使ってるperlとは違う言語をわざと試して、「どうなるのかな?」っていじりながら学んでますね。うまくいかなかったりすると、なぜだ?って頭をひねったり、時間を忘れて悩むんだけど、それが楽しい。


Q なぜ勉強するの?

shigeta

ネットで困っている人の問題を解決してあげたいから、ですね。その思いが原動力となって、学びに駆り立てられてます。つまり、「僕自身の勉強 → 誰かの問題解決」という図式が成り立ち、一石二鳥なんです。

90年代から2000年頭までは、書籍や雑誌がまだ主流だったんですよ。今は、ウェブで情報収集できるからとても便利。個人ブロガーも積極的に情報を出しているし、githubだってある。ラクに勉強できる環境が整ってて、勉強のコストが劇的に下がってます。

Q 学んだ後はどうしてるの?

shigeta

学んだことは、社内の勉強会のエンジニア天国で発表します。学んだことを、職場の仲間にフィードバックできるっていいですよね。覚えるのが苦にならないし、めんどうとも思わないし、「やらなくっちゃ」ってプレッシャーもない。勉強してるって意識はなくて、純粋に好きでやってます。


Q いつ勉強してるの?

shigeta

もっぱらの活動時間は、深夜。帰宅して、ご飯やお風呂でなんやかやして、そこからなので深夜になります。気がつくと夜中の3時とかで、「やべえ!寝なきゃ」ってなります(笑)。

勉強している内容は、必ずしも仕事に直結はしなくって、やりたいこと、知りたいことを学んでます。もちろん、趣味が仕事に役立つのはウレシイです。


Q 勉強するのは自宅だけ?

shigeta

通勤電車でもやりますよ。満員状態のときは、脳内で考えてます、「あーやって、こーいじって、ムフフ」ってかんじで。で、ちょっと車内に余裕が出てきたらノートPCを取り出して、立ったままプログラムを書きます。席に座ると、ヒジが隣の人に当たる(ctrlを使いながらショートカットキーで操作するとき)ので、むしろ立ってたほうがいいんです。

写真で解説すると・・・

まず、電車内でドア付近の隅っこを確保。

カバンのストラップをMAXまで下げる。

PCの液晶画面を地面に水平に向けてセット。

つまり、こういうことです。

coding_on_train.jpg

<コツ>
・カバンはマチの広いタイプが安定するのでGOOD。
・ファスナーを開け、PCのカドが引っかかるようにして落下を予防。

shigeta

内容は仕事ではなく、個人的な趣味なので、画面は人から見えてもOK。まあ、同業でない限り、何をしているのか検討もつかないでしょうが(笑)。同じスタイルでPCをいじっている人は、これまで見たことはないですね。ちなみに、オフラインでやってます。あ、マネされるときは自己責任でお願いしますね。

Q 勉強を続けるコツ

shigeta

なるべくお金をかけずに勉強するのを心がけてます。オライリーの書籍を買うとき、ディスカウントになるのを待つとか。あと、「近い将来、来るぞ」って思うテクノロジーは、そうなる前に技術者の間でいったんバズるので、それを待ってから着手します。遮二無二いくんじゃなく、節度ある、「大人の勉強法」ですね(笑)。やりたいこと(目的)が明確であれば、やるべきこと(勉強の対象)は自然と見えて来ると思います


電車内で立ったままノートPCをいじるという話は、私も初めて聞きましたし、いまだかつてこうやって操作している人を目撃したこともありません。プログラミングが好きでたまらないと、(いい意味で)こういう末期症状となって現れるのでしょう(笑)。

ちなみに、Lekumo チームでは、Lekumo ビジネスブログをはじめとした Lekumo シリーズの開発やカスタマイズを行うエンジニアを募集しています。郵送、メールの両方で受け付けていますので、ご興味ある方はリンク先をどうぞ。


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