下ごしらえ

Movable Type のファイルアップロードは1回の操作につき1つのファイルをアップロードするので、複数のファイルをアップロードしたい場合には何度も同じ操作を繰り返す必要が有るのですが、弊社サービスの TypePad のフォトアルバムではなんと Zip 圧縮されたファイルを送信してサーバー上で解凍する事が出来るのです。

それ頂きましょう。という事で Movable Type でもこれと同じ事が出来るようにしてしまおう。というのが狙いです。

調理

今回のプラグインは code.sixapart.com にはありませんので、添付してある Zip ファイルを解凍してご覧ください。

今回のプラグインは、ファイルがアップロードされたタイミングでアーカイブファイルを解凍するという事を行うのですが、こんな時には「CMSUploadFile」というコールバックを使うとアップロードされたファイルのサーバ上での物理ファイル名などが取れるので操作を行う事が可能です。

'CMSUploadFile' => {
priority => 9,
code => \&_hdlr_upload_file_callback
},

今回はアップロードされた Zip ファイルを解凍しないというオプションを設けてますので、上記コールバックの中でアーカイブファイルの解凍は行わずにファイル名を取得するだけにします。

sub _hdlr_upload_file_callback {
my ($eh, %params) = @_;
my $filename = $params{'File'};
$plugin->{'filename'} = $filename;
1;
}

では、ファイルの解凍はどこで行うのか？という事ですが。アップロードフォームへのフィールドの追加も行いますので、今回は Transformer コールバックを使ってファイルアップロード完了ページの生成時に解凍してしまおうと思います。

'MT::App::CMS::AppTemplateOutput.upload_complete' => {
priority => 9,
code => \&_unzip_file
},

Transformer コールバックの中では、物理ファイル名が取得出来ませんので、先ほどのコールバックで取得しておいたファイル名を使って解凍します。

sub _unzip_file {
my ($eh, $app, $tmpl_str, $param, $tmpl) = @_;
my $q = $app->param;
my $d = $q->param('zipenable');
my $filename = $plugin->{'filename'};

Transformer の本来の使い方は生成される HTM Lに対して書き換えを行うものです。しかし、使う機会は限られますが、今回のようにイベントトリガーとして使用する事も出来ます。

実食

プラグイン本体はこちらからダウンロードが可能です。