その記事、どう広める? コンテンツ拡散経路マップ 2026年版【編集用データ付き】
この記事のポイントは…
AI検索やSNSの多様化に合わせ、2019年版から大幅にアップデートしたオウンドメディアの「コンテンツ拡散経路マップ」を公開します。
最後に Xmind と Markdown 形式でダウンロードできるマップを提供しています。自社に合わせて更新してみてください。
「最近、『AIに相談したら、御社の製品が出てきたので知りました』って言われる機会が増えたんですよ」
なんて話を聞くことも日常になりましたね。生成AIがウェブ検索機能を追加してからも、はや数年。AI経由で認知してもらうのも、よくあることです。
こんな話をしながら思いだしたのが、2019年に書いた記事「記事の拡散手法30個+α、勉強会メンバーに聞きました」です。書いた記事をどう広めていくか、どんな拡散経路があるかについて、オウンドメディア運営者達とディスカッションし、30個の手法にまとめたマインドマップを紹介した記事です。
2019年当時は「いかにGoogle検索の1位を取るか」「いかにSNSでバズらせるか」「いかにキュレーションメディアに多く取り上げられるか」を多くのメディア担当者が意識していました。
あれから7年。拡散経路は大きく様変わりしています。Google 検索の結果ページには AI Overview が表示されて検索行動が完結してしまうし、そもそも検索せずに ChatGPT や Claude に聞く人も増えています。Twitter は X に名前が変わり有料プランの優遇が増え、mixi2 をはじめとする同種の短文SNSも盛り上がっています。人がどこにいるか、どこで情報を受け取るかが、かつてとは別物になっています。だからこそ、拡散経路の地図もアップデートが必要です。
今回の記事では、それを考えるための、2026年現在のオウンドメディアのコンテンツ拡散経路のたたき台マインドマップを共有します。このマインドマップをベースに自社の事業ドメインや届けたい相手と彼ら彼女らのいる場所を思い浮かべながら、コンテンツをどんなルートで届けていくかを考えてみるたたき台にしていただけたらうれしいです。
Xmind 形式のマインドマップと Markdown 形式テキストを、記事最下部で共有しています。
2026年版:コンテンツ拡散チャネルマップ
では、いきなりマップを紹介します!ドン!

と、全体像を共有してみましたが、これだと文字が小さくて読めませんね!今のコンテンツ流通を書き出すと、これだけの規模になる、ということをまずは体感してほしくてこの図を載せました。 2026年のオウンドメディア担当者が立ち向かう地図の広さを確認したところで、各エリアごとに紹介していきます。
ソーシャル

ソーシャルメディアは2026年現在も情報拡散の欠かせないルートですが、大きく変わったなあと思うのは、その幅の広さ。
短文系(X、Threads、mixi2など)、写真系(Instagram)、ビジネス系(LinkedIn、Wantedly)、音声・動画系(YouTube、TikTok、Podcast)、クチコミ系(食べログ、Filmarks、LIPS)、ジャンルごとの長文コンテンツ共有系(note、Zenn/Qiita)と、特化したSNSが次々と生まれています。
この図をパッと見て「あれやこれが、足りない」「分類が違う」と思ったら、それを自社に必要なチャネルに合わせて更新してみてください。必要なメディアを書き足し、分類を整理しなおし、無関係なメディアは削除する。チームメンバーと議論しながら進めると、サクサク進むと思います。
メディアを選んだら終わりではありません。SNSごとに、集まる人も、投稿フォーマットも、コンテキストもまったく違います。すべてのSNSに同じ内容をマルチポストするだけでは、各プラットフォームの特性を活かしきれません。
例として X を見てみましょう。X アカウントでできることは、記事公開のリンク付き投稿だけではありません。長文ポスト、縦に画像を4つ並べる(最近増えたミーム的な)投稿、X Spacesでの音声配信など、一つのプラットフォームの中でも複数の発信手段があります。Instagram も同様で、通常の投稿と24時間で消えるストーリーズでは、投稿フォーマットも見られ方も異なります。
どのSNSを使うかを決めたら、そのSNS内での「どう届けるか」、そして「その場所でどう話題にしてもらうか」も考えておくことも欠かせません。
検索エンジン

SNSの項目はマインドマップも説明も長めでしたが、検索エンジンのマップはだいぶシンプルになりました。このマインドマップはあくまでもたたき台。なので、これ以降の各項目はあっさりめの説明で進めます。
検索エンジンに自社コンテンツが表示される経路と言えば、Google などの検索結果での露出です。ただしこれまで通りのオーガニック検索だけでなく、強調スニペット、AI Overview、Discover、Google ビジネスプロフィールなど、表示される場所・形式が日々増えています。「AI モード」なんていう対話型の検索も追加されましたしね。
「検索上位を取る」という発想から、「ユーザーの検索体験の、どこにどう存在したいのか」という発想が求められています。
AI

ここもマップはあっさりですが、いくらでも深掘りしがいのある領域だと思います。
ChatGPT、Claude、Gemini、Perplexity など、AIに的確な文脈で引用されるにはどうしたら良いのか。もしくは、間違った学習をされないためにどうしたら良いのか。
コントロールは難しいですが、まずは基本に立ち返り、読者にもAIにも伝わりやすい「すんなり読める文章」と、「的確なマークアップ」を徹底したいところです。加えて、「情報の鮮度」も大事です。古い情報で、読者とAIを混乱させないよう、公開日・更新日を明示するのも親切です。
自社ドメイン

自社でコントロールできる発信拠点です。意外と見落とされがちなのがメールフッター、今ならチャットツールのアカウント名やプロフィールもいつでも自分で更新しやすい場所ですね。
オンライン以外にも、セミナーや展示会、トークなどリアルな接点で話題にあげることも重要です。
社内

社内での共有も忘れちゃいけません。朝会で話題にする、ビジネスチャットで流す、社内報に載せる。外に発信しているメッセージこそ、社内に伝わってないとちぐはぐの元です。全てを全員に共有する必要はありませんが、知っておいてほしい社内メンバーには直接伝えるくらいのつもりで、届けていきましょう。
オウンドメディアのコンテンツが外に波及していくと、社内のメンバーからも情報拡散場所として期待されます(参照:2人の編集長が語る「10年続くオウンドメディアの作り方」の秘訣)。そんな時にもこのマップが役に立ちます。オウンドメディアの記事として発信すべき情報なのか、SNSの文脈に載せて発信すべきなのか、何と何を組み合わせて広めていくかを考える土台になります。
コミュニティ

業界の勉強会での登壇やスポンサードでの露出、Discordサーバー、ユーザーコミュニティなど、オンライン・オフラインを問わないコミュニティです。SNSでの拡散と比べるとリーチは小さくても、信頼関係のある場でのシェアは受け取られ方が違います。クローズドなコミュニティの影響力が増している今、ここは特に意識しておきたいチャネルです。
メディア

新聞・雑誌・Webニュースへの掲載です。プレスリリース、寄稿、取材といった手段でアプローチします。キュレーションメディア(NewsPicks、SmartNewsなど)への掲載もここに含めています。自分たちで発信するのではなく、第三者に書いてもらうことで得られる信頼性が、このチャネルの強みです。
広告

お金を払って届ける枠です。交通広告やTVCMのようなマス向けから、リスティング広告やSNS広告のようなターゲティングまで幅広くあります。オーガニックな経路と組み合わせることで、届けたい相手へのリーチを補完できます。
おわりに:届けたい相手がいる場所を定期的に確認しよう
2019年から7年で、拡散経路の地図はここまで変わりました。次の数年でもまた変わるはずです。
コントロール出来ないメディアもたくさんあります。それでも、「人がどこにいるか」「自社の届けたい相手がどのチャネルで情報を受け取っているか」を把握して、そこに種を蒔き続けることはできます。
マインドマップのデータはダウンロードして自由に編集ください。自社版にカスタマイズして、チームで議論するたたき台にしてもらえたらうれしいです。
マインドマップのたたき台データ
マインドマップのデータのみ、出典の明示不要・改変・商用利用も含めて自由(CC0)です。自社向けに要素を削ったり足したりして、社内の説明資料などにご利用ください。利用の際の事前・事後の報告も不要です。
もし、実際に使ってみての感想やフィードバックがあれば、執筆者のことぶきの X(旧Twitter)宛に教えていただけると、とてもうれしいです。皆さんの現場の声を、次回のアップデートの参考にさせていただきます。
Xmind 形式
オンラインのマインドマップサービス「Xmind」から直接開いて、複製して編集可能です。
▶ Xmind 形式
Markdown 形式テキスト
Markdown 形式テキストも用意しました。AI に読み込ませて壁打ちしたり、他のマインドマップツールに取り込みやすくなっています。
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