今、オウンドメディアが必要とされる3つの背景
こんにちは。Six Apart ブログ編集部です。去る4月15日、インフォバーンやサントリーの方を迎えて、オウンドメディアについてのセミナーを開催しました。今なぜ、オウンドメディアなのか、どうやって運営していくのかなど、基本的な概念から、実践的なノウハウまでをカバーしたイベントになりました。
代表の関のプレゼンより、今なぜオウンドメディアなのか、という背景説明がされましたので、そのダイジェストをお伝えします。
なぜ、オウンドメディアが必要なのか。その原因は「メディアを巡る環境の変化」にあります。
- 「マスメディア離れ」という現象
- ソーシャルメディアの台頭
- スマホに代表される「スマートデバイスの普及」
1.マスメディア離れ
メディアの接触時間が大きく変わっています。博報堂の定点観測によると2008年はモバイルが5%、PCが24%だったのが、2012年にはモバイルのインターネットが11%、PCのインターネットが22%。何が起こったのか、これはスマホの爆発的な普及によるものです。
こうしたマスメディア離れ、ネット移行への加速は、「読者/視聴者が減る→広告売上が下がる→メディアの現場のコストが下がる→良質なコンテンツが減る→記事の信頼度が低下→また読者が減る」という悪いスパイラルを起こす側面を持っています。
こうなると、必然的に良質なコンテンツが減っていきます。企業の新製品が出ても、中身のない記事ばかりになる。そうするとますます読まれなくなって、新製品のニュースについて誰も知りようがなくなる。とくにB2Bのビジネスにとっては、大きな打撃です。
となると、メディアに頼るのではなく、自ら良質なコンテンツを揃えるのが企業のマーケティング活動にとって大切になります。企業がオウンドメディアを必要とする、第一の理由です。
2. ソーシャルメディアの台頭
それは、ソーシャルメディアは、企業側がまったくコントロールできないメディアだからです。「炎上」騒ぎひとつとっても、内容が事実であれ、デマであれ、ソーシャルメディアで一度拡散されると、企業はどうすることもできません。
その答えとして、オウンドメディアが求められているのです。
よく質問される点ですが、ソーシャルメディアとオウンドメディアは対立しません。相互に補完するメディアです。ソーシャルメディアで紹介されてオウンドメディアへ流入といったケースもありますし、検索エンジンからオウンドメディアへ流入するケースもあるのです。
3. スマートデバイスの普及
ネットに接続しているデバイスの出荷台数の割合を時系列で整理したこのチャートを見るとわかりやすいと思います。
Wintelと書いてあるのがWindows PCのことですが、20年近くに渡って高い割合を示していたのが、ここ2〜3年でiOS、Androidが急激な伸びを見せ、昨年末にはWindows PCが35%に激減。単なるブームではなく、これからはモバイルでコンテンツが見られることを前提に考えなければいけない。
こうした背景により、メディアへの考え方を抜本的に変えなければいけなくなってきた。ソーシャルメディアが普及し、それを後押ししたのはスマートデバイス。企業は情報発信のありかたを変えていかなければいけない。それがオウンドメディアなのです。
と言った内容のセッションでした。ほぼ全文を、ライブドアニュース編集部さんがまとめてくださってますので、こちらもご参照ください。次回の記事では、インフォバーン コンテンツ部門長 成田幸久さんの、オウンドメディアによるコンテンツマーケティングの実践編についてのダイジェストをお送りします。
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