記事4本で13000いいね!5500ブクマ。僕が、バズる記事を書けたわけ

シックス・アパートの中山です。これまで、シックス・アパートブログで記事を書かせてもらい、幸いにもそのうちのいくつかがバズり、たくさんの方に読んでいただけました。

多くの方に読まれ、シェアされるのは、とてもうれしいものですね。ブロガー冥利に尽きるというものです。

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未読の方は( ・∀・)つドゾ

早起きの常識を覆したら、毎朝5時に起きられるようになったお話 1587ブクマ、1000いいね
説明しよう。40歳になるとは、こういうことだっ! 741ブクマ、3000いいね
【その手があったか】 Evernoteのユニークな使い方をまとめてみた 1118ブクマ、241いいね
「あ、この人、仕事できるんだろうな」って思う9つの瞬間 2131ブクマ、8900いいね
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読んだ方から、「文才あるね」とか「その発想はなかった」と褒めていただくことがあるですが、大したことはしていません。ちょっとの努力で誰にでもできます。バズる記事を書くのに、特別な才能は必要ありません。

今日は、私が記事を企画するとき、意識しているコツのようなものをシェアしてみようと思います。

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情報鮮度は重視しない

私は、ネタを探しに行くことはしません。ニュースを読みあさることもあまりしませんし、新商品の類にも飛びつかない部類の人間です。

新しいものが好きで、情報感度の高い人が集うシックス・アパートの中では、私の情報収集力は低い方に入ります。iPhoneを使って情強を装ってはいますが、こけ脅しです(笑)。

実際、iPhoneを買うまでに1年以上迷いましたし、失敗したくないので、十分に市場に普及して故障ロットがなくなるのを見極め、周囲のユーザーに根掘り葉掘り感想を聞いて、本体が無料になるまで待ち続けました。こんな人間に、新鮮な情報が扱えるわけありません。上記の記事も、情報鮮度とは無縁ですよね。


ネタの源泉は、私自身の「不安」

私がブログを書くときもっとも大事にすることは、「共感」です。読んだ人が、「あるある!」、「そう考えてたのって、ワタシだけじゃなかったんだ」、「お前はオレか(笑)」と思ってもらえることは何かをとことん考えます。

共感を得るために私が着目するのは、私自身の「不安」です。大げさに書くと、「お前は何が怖いんだ?何に怯えているのだ?お前が恐れ慄き、考えただけで夜も眠れなくなる恐怖とは何だ?」という自問自答です。「不安」がネタの源泉になっています。


不安を、具体的な文章や言葉にしてみる

私たちは、無数の不安を抱えて暮らしています。人間関係、金銭、健康、家族、事故、犯罪、仕事、老化、老後、生命・・・キリがありませんね。大半の不安は日々の忙しさで押し流されますが、ふとした瞬間に蘇ってきます。

たとえば、年金問題のニュースを見て、「オレが爺さんになったとき、ちゃんと支給されるやろか」とか、湯船でお腹の脂肪をムニムニしながら、「健康診断で中性脂肪の値が基準値より高かったなー、食事改善せなあかんで」とか、生命保険の吊革広告を目にして、「今オレが事故か大病で入院して、寝たきりになったらどないしよ」とか、そんなかんじです。

こういった不安に向き合うのは、正直楽しいものではありません。が、そこをちょっとガマンして、「この不安を解消するには、どういった情報があればいいかな」、「他の人達は、どうやって対処しているのかな」、「いっちょ、この頭痛のタネにガッツリ取り組んでみるか」と、意識して対峙してみます。漠然とした不安感を、具体的な文章や言葉に書き起こしてみるんです。


私の不安は、みんなの不安

「自分の不安は、みんなの不安でもあるはずだ。自分の考えや経験が人様の役に立つかもしれないから、ネットでシェアしてみよう」という発想です。だって、人間なんて大なり小なり似たようなことで悩んだり、不安を感じる生き物だからです。

エバーノートの使い方をまとめた記事を書いたのは、「自分はエバーノートをうまく使いこなせていないのではないか」という不安があり、他の人はどう使っているのだろうと疑問に思ったことがキッカケです。早起きの記事は、それまで失敗を繰り返し、情けない思いをしながら四苦八苦して、ようやく辿り着いたコツらしきものに肉付けしただけです。


越えねばならない心理的ハードル

自分の不安を脳内でこねくり回し、文字や言葉に置き換え、付加情報で肉付けしているうちに、いつの間にか人に話せそうな文章に仕上がっている・・・ことが多いです。

ここまで読むと、「なんだ、簡単じゃん」と思えるのではないでしょうか?

たしかに、不安を脳内にリストアップして、こねくり回すのは比較的簡単です。しかし、そのことをブログに書くのは非常に難しいのです。


ネットに自分の弱みをさらけ出せるか?

不安についてブログに書くことがなぜ難しいかというと、「自分の不安は人に知られたくない」からです。自分が何を恐れ、何に不安を感じるかなんて、こっ恥ずかしくて他人に言えませんよね。社会的立場が高い人ならばなおさらです。しかも、クローズドなSNSならまだしも、不特定多数に読まれるブログです。

他人の不安には興味あるけど、自分の不安は知られたくないというパラドックス。この心理的ハードルを越えられるかどうかが、成否を分けるような気がします。


人に笑われる前に、自分で自分を笑いとばす

私なりのハードルの越え方、それは「自分を滑稽に描いてピエロ化する」です。人に笑われる前に、自分で自分を笑いとばすことで、羞恥心を薄めている(つもり)です。

説明しよう。40歳になるとは、こういうことだっ!がいい例なのですが、世間では不惑と呼ばれ、酸いも甘いも噛み分けるとされる40代だって、些細な事で悩んだり、落ち込むことがあるんだよってことを、面白おかしく語りました。誰も書かないけど、実際はそんなもんっすよ、と。

お笑い芸人の山崎弘也(アンタッチャブル)が、アメトークで紹介していた学生時代のエピソードで、彼が野球部でずっと補欠だったころ、レギュラー組の後輩にパシリをさせられるのが惨めだったため、苦肉の策として、「みんな!オレ、コンビニ行くんだけど、ついでに買ってきてほしいものある?」と先手を打って精神的ダメージをやわらげていたという話を聞いたことがありますが、それに似ています。


自分を貶めることの効果

あと、これは書き方のひと工夫ですが、“適度にダサく”描写しています。私がもともとダサい側の人間であることも影響していますが、「ダサい人、不器用な人、間の抜けている人」のほうが、親近感が湧くものだからです。

たとえば記事中で、「吉野家の50円引きクーポンはきっちり使う」ことを地味に告白しています。少額クーポンを後生大事にサイフに保管しているオッサンを想像してみてください。じつにダサいです(笑)。「この人、ローンや教育費でがんじがらめで、自由に使える小遣いを大して持っていないんだろうな、フフッ」と思ってもらうことを意図しています。(まあ実際、お金は持ってないですが…)

文章でええ格好しようとか、見栄を張ろうとはこれっぽっちも思いません。むしろ地を出して、みっともない部分を見せます。ヘタにカッコイイことを書いて、実物に会ったときに落胆されるより、自分を貶めておいて、「会ってみたら、意外にまともじゃん」と思ってもらうほうがなんぼかマシです。


ためしにアイデア出ししてみた

このやり方で、ためしにアイデア出しをしてみましょう。

<私の不安>
「病気とかケガをしたくない。生涯ずっと健康でいたい」

<脳内プロセス>
年をとっても健康でいるにはどうすればいい?

適度な運動だな。

生涯続けられるスポーツでなくちゃダメだ。

今はサッカーやってるけど、生涯はムリだぞ。

中年オヤジがイチから初められるスポーツってなんだ。

チームスポーツは面倒だ。1人でもできるものがいい。

スキーか?昔はよくやったけど、冬限定だし、行き来がしんどい。

ゴルフは?やったことない。技術がすごく要求されるし、金もかかる。

いまさら複雑なテクニックとか覚えられないし、昔のように身体も動かない。

素人でも気軽に始められて、技術がさほど必要なくて、年齢や体力に左右されず、1人マイペースに楽しめて、飽きのこない、それでいて奥の深いスポーツがあればなぁ。でも、そんな都合のいいスポーツ、あるわけないよねぇ。

・・・そう思っていた時期が、オレにもありました。自転車に出会うまでは・・・。


って切り口で、今ハマっている自転車(ロードバイク)の楽しみ方を紹介すれば、自転車の興味の有無とは関係なしに、健康に不安を持つ人が共感してくれるのではないか…って考えます。

流れとしては、私の不安を出発点として注意を誘い、「言われてみれば、たしかにそうだなぁ」と同意してもらい、不安を共有します。エネルギーのほとんどは出だしに費やします。イントロでこれができれば、あとは気持ちよく読んでいただけます。

逆に、これをせずに、ただ「自転車、楽しいよ」、「ぜひ買いなよ、オススメだよ」と私目線でアピールしたところで、誰の心にも刺さりません。あくまで記事の中心は、「アナタもワタシも、ずっと健康でいたいよね!」という共通の想いとか願いです。自転車は単なる媒介にすぎません。


蛇足ですが、タイトルも考えてみました。

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【おじさん必読】 知らないと損する生涯の趣味の見つけ方

自転車のおかげで腰痛が完治した、ウソのような本当の話

お父さんのための生涯の趣味講座

アナタの人生を豊かにする自転車の話

【無病】 自転車で\(^o^)/人生カワタ 【息災】
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まとめ

以上、バズる記事を書くコツでした。

きっと、ブロガーの数だけ様々なコツがあると思いますが、「不安」をもとに書くのが私のスタイルです。「不安がゼロになることはない = ブログのネタが途絶えることもない」とポジティブに考えるようにしています。


それでは、ステキなブログライフを。

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