データ分析で、検索上位ページのパターンを発見!SEOを意識したコンテンツ作り3つのコツ 〜アレグロマーケティング鈴木氏セミナーレポート〜
「"○○○○"については情報量ある記事を書けたと思うし、そこそこシェアされたというのに、どうして検索結果でこんな位置なわけ!?」って思ったこと、ありませんか。ありますよね。わたしはあります。何度も。
こういう時、Google に「どうしてなのよー!!」と思う前に、できることがいくつかあります。その一つが、SEO。作ったWebページへGoogle検索からも辿り着いてもらうためには、やっぱりSEO(Search Engine Optimization、検索最適化)の知識は不可欠です。
Google は「ユーザにとって質の高いコンテンツを高く評価」するというポリシーで、日々アルゴリズムを進化させています。Google に適切に評価してもらうためには、「ユーザにとって良いコンテンツを作る」ことに加えて、「ユーザにとって良いとGoogleがいま考えている」ことが何なのかを日々キャッチアップすることも大切です。
11/29 に開催された、MTDDC で『自社内でできるSEO! 統計データに基づいた内部施策について』と題した、アレグロマーケティング 鈴木 昌毅氏のセミナーで学んだ、Googleを意識したページ内コンテンツの作り方のコツを共有いたします。
目次
Google 公式情報を参照しつつ、SEO の基本を学ぼう
検索エンジン最適化の手法は、外部施策と内部施策の2つがあります。SEOの外部施策というと、主に「バックリンクを増やす」が王道だったのですが、何らかの恣意的な対策を行って不自然なリンクを増加させることはNGになるため、現在は内部施策に目が向けられているそうです。
サイトの内部施策の王道は、やはり公式情報であるウェブマスターツールヘルプセンターを参照しましょう。
Google と相性の良いサイトって?
必読であるGoogle と相性の良いサイトを作成する方法からいくつか抜粋します。
- ユーザーが探している情報を提供する
- ページを検索するときにユーザーがどのような言葉を入力するかを考慮して、その言葉をサイトで適切に使用します。
- 他のサイトからリンクが貼られるようにする
- Google のアルゴリズムでは、自然なリンクと不自然なリンクを判別します。自然なリンクは、ウェブの動的な性質として、そのサイトがユーザーにとって便利で価値があると他のサイトに判断されると増えていきます。(中略)サイトのインデックス登録やランキングで有効なのは、自然なリンクのみです。
- サイトを簡単にアクセスできるようにする
- サイトを論理的なリンク構成で作成します。各ページには、少なくとも 1 つの静的なテキスト リンクからアクセスできるようにします。
ガイドライン
上記の前提を踏まえた上で、より具体的なガイドラインも見てみましょう。 ウェブマスター向けガイドラインから、ピックアップします。- ページにキーワードを含める、ただし過度につめ込まない
- 1ページへのリンクを妥当な数に抑える
- タイトルタグとALTをわかりやすく正確に
つまり、ユーザがどういう内容を求めどんなキーワードで検索してくるかを想像し、ユーザにとって役立つ情報を提供することで、サイトの紹介が自然に広まっていく流れを作ること。そして、いろんな環境からのリーチサイト内で正しくリンクを設けるということが大事なのですね。
検索データを分析してアルゴリズムの傾向を導き出して見つけた3つの結論
で、ここからがアレグロマーケティングさんの技術の真骨頂!のところです。
Google の検索アルゴリズムは日々変わっていますが、上記のような公式ガイドラインだけでは一体全体「適切な・妥当な・過度なってどのくらいなの??」というのはわかりません。
そこを、彼らが大量の検索データをデータマイニングすることで、アルゴリズムの傾向を分析し予測し彼らのサービスに活かしているそうです。その一部を教えてもらいました。
以下の様なロジックで、ページのキーワード数、位置などを分析しているそうです。
- 単一キーワード、複合キーワードで実際に検索
- 上位50ページを抽出
- 各Webページのデータを取り出し統計データを取る
- 調査項目に対して上位・下位の差異に相関関係があるかを検定する (残差分析、クラスカル・ウォリス検定など)
この方法で分析した事例を3つご紹介いただきました。
1. インデックス数が多いほうが検索順位に影響するのか?
まず、特定のキーワードで検索した結果を5ページ分(上位50件)のリンク先のデータを収集します。 各ページごとに、中央値を比較(※偏りがちな平均値は使わない)し、クラスカル・ウォリス検定で多重比較したそうです。
多重比較の検定結果を読み解くと、インデックス数と検索順位の相関関係が高いといえる、ということがわかったそうです。サイトのページを増やし、コンテンツを蓄積していくことには価値があるようです。
2. ページ内の文字数は検索順位に影響するのか?
次に、ページ内の文字数が検索順位に影響するのかどうかについて。データは上と同様に特定キーワード検査結果の5ページ分だそうです。
度数分布を見ると、1ページ目と2ページ目以降の差異は明確でした。こちらも検定結果を見るとページ内の文字数と検索順位の相関関係は高いと言えるそうです。
3. 類似キーワードを入れると高く評価されるのか?
そして、文章作成のポイントは評価の低い文章を書かないこと。評価の低い文章とは、有益な情報が含まれていない、内容が薄いもの。
Google がコンテンツの質を評価をする基準の一つに、類似キーワードの含有を見ているそうです。
たとえば「お茶」に関する記事であれば、煎茶、茶葉、渋み、カテキン、コレステロール、ダイエットなどといった関連性のあるキーワードや、具体的な商品名などの固有名詞などを含めます。
類似キーワードを入れると高く評価されるのか?についての分析してみた結論としては、上位ページほど関連語のページ内出現割合が高いということだそうです。
特定のキーワードだけに固執せず、ロングテールSEOが大事
鈴木氏のプレゼンの最後では、特定のキーワードでの上位表示に固執するのではなく、テールワードでの集客を増やし、認知をさせ、見込顧客を開拓していくロングテールSEOが大事とお話されていました。
まとめ
というわけで、アレグロマーケティングさんの『自社内でできるSEO! 統計データに基づいた内部施策について』のセミナーレポートでした。上記分析データは、あくまでも統計データにもとづいた結果となりますので、上位表示されるWebページが必ずしもそうであるということではありませんので、ご了承ください。
良いコンテンツを作ることは大事、そしてそれを適切に広めていくためにも重要な流入経路のひとつである Google に評価されやすいコンテンツ制作を意識するよいきっかけになりました。
Six Apart をフォローしませんか?