【使い過ぎると残念に見えてしまう】 IT業界のルー語を42個紹介する ~ パート2 ~

IT業界はとかくカタカナ用語が多いです。業界内では通じても、一歩会社を離れると「は?ちょっと何言ってんのかわかんない」とキョトンとされ、「しまった」となることもしばしば。何事も過ぎたるは及ばざるが如し、ですね。

ということで、前回書いた「【使い過ぎるとカッコ悪い】 IT業界のルー語 BEST40」が2300ツイートも頂いたことに気を良くして(?)、第二弾を作ってみました!IT業界で使用頻度の高い(と思われる)カタカナ用語とその意味、さらりと言われて意味がすぐにわかりますか?


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アクイジション (Acquisition)

  • (新規顧客の)獲得

J( 'ー`)し 「アクイジションコストがかさむ一方だわ。新しいマーケティング施策を考えないとね」


アクセシビリティ (Accessibility)

  • 情報やサービス、ソフトウェアなどが、どの程度広汎な人に利用可能であるかをあらわす語

J( 'ー`)し 「パブリックセクターのウェブサイトなのに、アクセシビリティがプアとはこれいかに」


アジャイル (Agile)

  • 素早い、俊敏な。ソフトウェア開発プロセスのうち、良いものをすばやく、ムダなく作ろうとするものの総称。

J( 'ー`)し 「今回のプロジェクトではアジャイルな進め方でいきましょう。」


アテンション (Attention)

  • 注意、注目、注意力

J( 'ー`)し 「ターゲットセグメントのアテンションを獲得するのがカギであって、イタズラにPVを追えばいいってもんじゃないのよ」


アドオン (Add on)

  • 追加の(もの)、付け足し(たもの)、付加した(もの)、付属の(もの)、加算の(もの)などの意味を持つ英語表現。ITの分野では、ソフトウェアに追加される拡張機能のことをアドオンという

J( 'ー`)し 「自分仕様のシェアボタンつけたいなら、ブラウザにアドオンを入れればいいじゃない」


アドホック (ad hoc)

  • 「特別の」「暫定的な」といった意味の、ラテン語の成句。その場その場で行われるもののことを指す。

J( 'ー`)し 「とりあえずガムテープで止めといて。見た目悪いしアドホックだけど、仕方ないわ」


イグジット (Exit)

  • 創業者やファンド等が株式を売却し、利益を手にすること。

J( 'ー`)し 「イグジットがゴールなわけではないんだけれどもね。もごもご」


イニシャル(コスト) (Initial)

  • 初期費用、初期投資。設備等の購入費等。

J( 'ー`)し 「引っ越ししたいのはやまやまなんだけど、敷金2ヶ月分、礼金2ヶ月分、前家賃1ヶ月分、仲介手数料1ヶ月分ってイニシャルがネックなのよねえ」


インスコ

  • ソフトウェア等をインストール(install)すること。コンピュータにおいてソフトウェアやデバイスドライバの設定を行い、それらを使用可能な状態にすること。

J( 'ー`)し 「あなたまだ”ねこあつめ”やってないの? iOS でも Android でも使えるから、なにはともあれインスコしときなさい」


インセンティブ (Incentive)

  • 目標を達成するための刺激。誘因。企業が販売目標を達成した代理店や,営業ノルマを達成した社員などに支給する報奨金。

J( 'ー`)し 「より多くの人に記事を読んでいただいてコメントもらうことが、あたしにとってのインセンティブよ」


インタラクティブ (Interactive)

  • 相互に作用すること

J( 'ー`)し 「ネットはインタラクティブだけど、テレビはインタラクティブじゃない?それ、いつの話?」


エコシステム (Eco System)

  • 元々は「生態系」という意味。経済的な依存関係や協調関係、または強者を頂点とする新たな成長分野でのピラミッド型の産業構造といった企業間の連携関係全体を指す。

J( 'ー`)し 「あなたの考えるこのビジネスのエコシステムを図解してみて」


エスカレーション (Escalation)

  • 段階的拡大、激化、上申。上位者の指示を仰ぐこと。業務報告全般を「エスカレーション」と呼ぶことも。

J( 'ー`)し 「アナタの部下が課題やリスクを早めにエスカレーションしてこないことを嘆くんじゃなくて、ミスコミュニケーションの原因がアナタ自身の人間関係構築に問題があるって気づけないの?」


エンゲージメント (Engagement)

  • きずな、つながり、かかわり。ユーザーとブランドとの結びつきや、商品を購入する前後の関係性を築くための企業のマーケティング活動全般。

J( 'ー`)し 「自社サイト訪問、資料ダウンロード、展示会での名刺交換、販促キャンペーンへの応募など、様々な接点を起点に見込顧客の関心事に最適なコミュニケーションを実現することで顧客エンゲージメントを高めましょ」


オペレーション (Operation)

  • 作業、業務、活動

J( 'ー`)し 「文字入力の単純なオペレーションだってバカにしちゃダメ。極めれば時間短縮できるわよ」


オリエンテッド (Oriented)

  • ~志向の、~本位の

J( 'ー`)し 「ユーザの利便性や満足度を第一に考えていない時点で、そのサービスはユーザーオリエンテッドじゃないわ」


カットオーバー (Cut over)

  • 新しいシステムを開発・導入したり、旧システムから新システムに移行すること。

J( 'ー`)し 「これにてカットオーバー!ということで、飲みに行きましょ」


コンフリクト (Conflict)

  • 衝突、葛藤、対立。複数タスクが同時に同じファイルやメモリ領域を利用して競合する状態。

J( 'ー`)し 「そっちのモジュールをはずさないと、コンフリクトは解消しないと思うよ?」


サステイナブル(Sustainable)

* 持続可能であるさま。

J( 'ー`)し 「毎回手動で対応となると、サステイナブルじゃないのよねえ」


サチる

  • saturate(飽和)すること。いっぱいいっぱいの状態を表す。

J( 'ー`)し 「もうわたしのリソースはサチってるから無理><!」


スキーム (Scheme)

  • 枠組みを持った計画。単なる枠組み(フレームワーク)だけでも、計画(プラン)だけでもなくて、合体したもの

J( 'ー`)し 「スキームは悪くないけど、実現性が低かったら意味なくね」


ソリューション (Solution)

  • 解答、解決策、解決。顧客の抱える問題・課題を解決したり、要望・要求を満たすことができる製品やサービス、およびその組み合わせのこと。

J( 'ー`)し 「とりあえず“ソリューション”って言っておけば高尚に聞こえるだなんて、よもや考えちゃいないでしょうね?」


ディスコン

  • 「ディスコンティニュード(discontinued)」の略。製造中止・販売中止・サービス中止の意味。

J( 'ー`)し 「凸凹社の○○○○(ソフトウェア名)でイケるでしょ?え、去年ディスコンになった?まじか」


デフォルト (Default)

  • 初期設定値。ただし、金融界、テニス界等、業界によって意味合いが異なるので注意。

J( 'ー`)し 「デフォルトをどういう設定にしておくかって、UXにすごく関わるのよねえ」


トラック (Track)

  • 跡をたどる[追う]、監視する、追跡する。トラッキング、と進行形で使うことが多い。

J( 'ー`)し 「新しい仕様の効果測定用のトラッキングは追加してある?」


ドメドメ

  • ドメスティック(国内の)を重ねた和製英語。日本のやり方に固執し、それとは違うものを避けようとするかたくなな態度を指す。良い意味では使われない。

J( 'ー`)し 「そーゆードメドメな考えじゃなくって、もっとこうグローバルな視点でディスカッションしない?」


ナーチャリング (Nurturing)

  • 養育する、育成するといった意味。見込み顧客を、有望な見込み顧客へと育成するマーケティング手法。

J( 'ー`)し 「ブランディングやナーチャリングも結構だけど、コンバージョンさせることがKGIなんだから、そこんとこ忘れないでよね」


ニアリーイコール (Nearly Equal)

  • おおよそ等しいこと。記号「≒」を使うこともある。

J( 'ー`)し 「iPhone も Android も、ねこあつめ端末としての性能はニアリーイコールってとこかしらね」


ネゴシエーション (Negotiation)

  • 交渉、折衝。「ネゴる」とも言う。

J( 'ー`)し 「まだ高いわぁー、もっかいネゴってもらえない?」


パフォーマンス (Performance)

  • 出来栄え、成績、実績

J( 'ー`)し 「たかし、パフォーマンス落ちてるんじゃない?記事入稿の〆切は待ってくれないわよ」


ピヴォット (Pivot)

  • くるっと方向転換すること。(スタートアップ企業等が)事業戦略の軌道を修正することを意味する。

J( 'ー`)し 「最小限の機能の製品を出してみてマーケットの反応が悪いようなら潔くピヴォット、も戦略の一つよね。」


ホゲホゲ (hogehoge)

  • プログラミング業界の隠語で、ダミー文字列や、関数名、変数名などの使い捨てのダミーワードとして使われる。特に意味はない。当然、日本国内でしか通用しない。英語圏では、foobar が使われるらしい。長文でのダミーはLorem Ipsumという呪文のような文言になる。

J( 'ー`)し 「記事タイトルは、とりあえず hogehoge と入れといて。あとで変えておくから」


マイルストーン (Milestone)

  • 一里塚。ソフトウェア等の開発を管理するために途中で設ける重要な節目を指す。

J( 'ー`)し 「このマイルストーンを達成したら、翌週には次のマイルストーンが来るから覚悟しててね。それが終わったら今度は…(エンドレス)」


マージ (Merge)

  • 合併する、融合する。複数のファイルやデータ、プログラム等をルールに従って一つに統合すること。

J( 'ー`)し 「冷凍しといたこないだのカレーと、今日のカレーをマージすると素敵なフレーバーになるはずよ♫」


ラップアップ (Wrap up)

  • 議論などの要約やまとめをすること。

J( 'ー`)し 「えー、今日の議論をラップアップすると、『金にぼしを180個貯めるまでは、一切使わないということで全員合意』、でよろしいかしら?」


ランニング(コスト) (Running)

  • 毎月など、払い続ける費用のこと

J( 'ー`)し 「こっちの物件は敷礼0。つまりイニシャルが安い分、ランニングに上乗せされてるっていうことよねえ。悩ましいわあ」


リテンション (Retention)

  • (既存顧客の)維持・囲い込み。

J( 'ー`)し 「知ってた?登録直後のツイッターユーザーが5~10人のユーザーをフォローすると、リテンションがグっと高まるんですって」


リバイズ (Revise)

  • 修正する、改訂する。

J( 'ー`)し 「今日のブログの原稿、一応は書き終わったからリバイズかけといてくれる?」


リモート (Remote)

  • (距離的に)遠い、遠方の、遠隔の。

J( 'ー`)し 「クライアント訪問が昼前にあるので出社せず、自宅でリモート対応し、その後向かいます」


リーン (Lean)

  • やせた、引き締まった。生産方式やプロセスで無駄を排したさま。

J( 'ー`)し 「そのやり方はリーンじゃないわ。最短で出来る方法を考えなおしましょう」


ロールバック (Rollback)

  • データ更新などで障害が起こったときに、障害前の状態にまで戻すこと。後進復帰とも言う。

J( 'ー`)し 「ヤバイ。まじでヤバイ。いったん昨日の環境にロールバックさせて」


ワーク (Work)

  • 正しく機能すること。

J( 'ー`)し 「その方法じゃワークしないと思うけど?」



以上、使い過ぎると残念に見えてしまう、IT業界のルー語パート2でした。

ルー語を使い過ぎる同僚、上司、後輩にそっとシェアしていただけると幸いです。


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