"いまどき"Movable Typeが選ばれるわけ

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Movable Type

Six Apart ブログには初登場の、シックス・アパートの関です(ふだんは広報ブログに棲息しています)。

先週、友人でもある@drikinが、彼のブログをTypePadからMovable Typeに移したということで、それに関するブログ記事が上がっていました([D] 今時MovableTypeに移転した経緯 - Drift Diary XV)。

タイトルに「今時(いまどき)」と書かれてしまうように、ブログをホスティングして自ドメインで運用する場合のブログツールの大本命はWordPressでしょう。ブログとして運用しているユーザーの多さや、デザインテンプレート(テーマ)の充実もあり、少なくない個人ブロガーがWordPressに興味を持っていると思います。シックス・アパートのMovable Typeもブログツールの候補に入ると思いますが、登場から10年以上経っていることや、企業向けの商用版に力を入れていることもあり、個人用のブログツールとしてはWordPressの後塵を拝しています(これが「今時」と書かれてしまう理由です)。

このブログ記事は、それ自体が「ブログを書き続けるためのエッセンス」が紹介されているため、個人ブロガーが参考にできる興味深い記事ですが、今回は「なぜMovable Typeが選ばれたのか」という視点に絞って、内容を追ってみたいと思います。

ブログの安定運用を重視

@drikinは独自ブログシステムから各種ブログサービスなど何度も移行しており、直前のTypePad上のブログが第13代目だったそうです。TypePadに落ち着いていた理由は「安定運用やメンテナンスコスト、精神的安定などを考えるともう自前サーバー運用は有り得ない」ということだったようです。しかしブログへのアクセス数が向上していく中で、カスタマイズ性を重視し、自前サーバーでの運用を決意したということです。

自前サーバー運用を覚悟したら次はどのブログシステムを使うかを決めなくてはなりません。 実はMTは10年前くらいにバージョン2位の時に試してみてインストールが面倒だったという印象から使ったことが無く食わず嫌いをしていたのと、今時MTは流行ってないんじゃないかとか思ったりもして、やっぱりWordpress?とか悩むところだったのですが、これまた@nobu417さんに相談したときに、ある程度PVが増えてきてサーバー負荷が気になりだしたら静的なシステムのMTの方が有利というアドバイスを頂きMTという選択肢が自分の中で一気に浮上してきました。
今時MovableTypeに移転した経緯

静的ページ管理の大きなデメリットの一つが、デザインなどを変更するたびに多くのページを再構築(リビルド)しなければいけない、ということです。数千ページあるようなブログの場合、再構築にかかる時間が数時間に及ぶこともあり、これが特に個人ユーザーに好まれていません。

でも静的ページにはメリットもあります。@drikinは「ホスティング費用を安くできる」「サーバー運用の精神的負担も少ない」の2つを挙げています。

具体的には、一度ファイルを生成した後なら
  • 大量なアクセスがあっても最小限のサーバーリソースで最大限にアクセスをさばける→ホスティング費用を安くできる
  • 通常はプログラムが走らなくてもWebサーバーだけで動く→最悪静的ファイルだけバックアップして運用できる→サーバーメンテナンスコストも低い→サーバー運用の精神的負担も少ない
という感じ。
今時MovableTypeに移転した経緯

個人のブログは、大規模になるケースはそれほど多くないので、ホスティング費用やサーバーの安定運用にかけるコストが大きくなるケースは多くないかもしれません。しかし、ブログを安定運営させたり、ウェブサイトを運用コストを低く抑えるというのは、ある程度の規模のブログや、企業のウェブサイトでは、欠かせない視点です。

Amazon EC2からVPSで、さらにコスト削減

当初はAmazon EC2上でMovable Typeを構成していた@drikinですが、再構築に4時間かかってしまうのが悩みだったところ、@kennに「さくらのVPS」を推薦され、さくらのVPS上にMovable Typeを構成してみたところ、再構築の時間が約60分の1の「4分」にまで短縮されたそうです。

普通にブログを見て頂いている分にはあまり体感差は感じられないと思いますが運営側としてはこの差は天と地との差があるので結局EC2でのホスティングは1日で終了しさくらVPSに移行することに決めました。

ちなみにお値段の方もEC2は149時間運用で$4.02かかっていたので一ヶ月に換算すると4.02 / 149時間 x 24時間 x 30日= $19.5

これにEBSの費用などもかかるので月額$20は下らない感じでしたが、さくらVPSなら年間契約で10,780円。確かにコストも半分以下。

rebuild

さくらVPSが980円で激速すぎてこれだけで生きていける気がした件

ブログを「ホーム」とするときの安定運用の重要性

最近刊行されて、「ブログ」に絞った本としては久々のヒットになっている「必ず結果が出るブログ運営テクニック100 プロ・ブロガーが教える"俺メディア"の極意」(インプレスジャパン刊)では、「FacebookやTwitterといったソーシャルメディア全盛の時代だからこそ、自分の『ホーム』としてのブログが存在感を発揮します」として、インターネット上でのアイデンティティとしてのブログの価値を訴えています。

「ホーム」としてのブログや、インターネット・マーケティングにおいて重視されてきている「オウンドメディア」を低コストで安定運用することは、今まで以上に重要視されるようになるでしょう。シックス・アパートとしては、今後もこのテーマで参考にしていただけるような記事を、もっともっと出していきたいと思っています。

ということで、Movable Typeを低コストで安定運用できるノウハウに関する記事などがあれば、またご紹介しますね。

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