ソーシャルメディアマーケティング・ツール徹底活用術2012 現場担当者が語る、使えるツール教えます! ~ソーシャルメディアマーケティングの勝ち方~(セミナーレポート)

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こんにちは。広報・マーケティングの高橋です。
先日8月27日に、シックス・アパートでは、「ソーシャルメディアマーケティング・ツール徹底活用術2012 現場担当者が語る、使えるツール教えます! ~ソーシャルメディアマーケティングの勝ち方~」セミナーを開催しました。
このセミナーでは、ソーシャルメディアをビジネスの最前線で日々駆使するスピーカーをお招きし、これまでの試行錯誤と経験から得た教訓を、失敗&成功談を交えつつ、『担当者目線』で語っていただくというもの。当日は満員御礼、参加者からもご満足いただけたという声を沢山頂きました。
(ハッシュタグ #SADAY のまとめ
セミナーの様子をまとめていきますね。資料も全て公開します。あと、記事も長いです。

日本初ソーシャルメディア・リードとしてツールにもとめるもの

リーバイ・ストラウス ジャパン株式会社 デジタルマーケティング・マネージャー 熊村 剛輔 氏

1人目のスピーカーの熊村さんに、ソーシャルメディアを 使いこなす上で不可欠な「組織」と「ツール」の話を、マイクロソフト時代の経験からお話いただきました。 IMG_1969

日本のソーシャルメディアマーケティングの現状は...


  • 戦略や戦術がすべて個人ベースになってしまっている(やろうと思ったら意外とできてしまう)

  • 個人のノウハウは組織に反映されにくい、実際事例は個人にフォーカスされがち

  • 組織的なアプローチができるほど、組織としてのリテラシーが高くない

  • そもそも組織としてソーシャルメディアに相対するためのノウハウがない

しかしながら個人のパフォーマンスに頼っていると、個人の動きによってビジネスの動きが左右されたり、不在時、異動、退職の時にビジネスがストップするなどの問題点があるわけです。

さてそもそも、マーケティングといっても、
ブランドストラテジーなり、クリエイティブデベロップメントなり、マーケティングテクノロジーディシジョン、その他...諸々のほぼ全てのマーケティング施策にソーシャルメディアの施策が絡んでくるわけで、そもそものマーケティングスキルがないと、ソーシャルメディアスキルは活かされません。
しかしながら完璧な人はいないので、それを補うのがツールなのですね。

ソーシャルメディアスキルといっても様々な分野があります。

フロントエンドコミュニケーション

ユーザー個人としてソーシャルメディア上でアクティブにコミュニケーションしている経験が非常に強く求められる部分です。
  • いわゆる中の人の人のスキル
  • オンライン上のコンテキスト、空気を的確に把握するするスキル
  • モデレーターとしてのスキル

この領域があまりにも属人化しすぎているのが現在の日本のソーシャルメディアマーケティングの特徴で、この辺における「ツール」の存在が不可欠になるとのことです。

戦略立案、コーポレートガバナンス

  • ソーシャルメディアだけではなく、オンラインオフライン問わず様々なメディアを組み合わせたコミュニケーション設計ができるスキル
  • ソーシャルメディアをあくまでもコミュニケーション媒体のひとつとして考えることができるスキル
  • 会社あるいはコミッティーに対し、戦略や運営体制をきちんと浸透させることができるリーダーシップ

リサーチ、分析、モニタリング

  • ソーシャルメディアに飛び交う声を捉え、ビジネスの現場にフィードバックするスキル
  • リサーチャー的なスキル
  • 定量調査より定性調査に強いことが求められる

コミュニケーションばかりにリソースを取られることが多くて、結局この領域までアプローチができていない事が多く、この領域で手間やコストのかからないツールが強く求められています。
(海外のツールとは違い実際日本のツールだと分析しておしまいのツールが多く、分析した結果「アクション」を行うという機能が殆ど無い)

そしてそれらをとりまとめるのが、「ソーシャルメディアリード」(熊村さんのマイクロソフト時代の役割)です。
しかし本当にすべてを兼ね備えた人がいるかといったら、自分を含めているわけではありません。まず「分業する」「ツールを活用する」という意識が大切です。

そもそも、現在の企業アカウントのパフォーマンス(フォロワー数等)は、

企業/ブランド/製品/サービスの知名度×担当者のコミュニケーションスキル

という掛け算で計れてしまう。
でもこれでは人材に依存してしまうし、今はツールで補えるようになっています。
継続的にリーチ広げられるようなツール、分析かつ次のアクションを考えやすいデータをピックアップできるツール、また、今何が起こっているのか 何をすればよいかを手早く俯瞰できるツールを使いこなすことが大切です。
また、単発で行う場合「手離れがが良いツール」も選定のポイントになるでしょう。
これからは、遅かれ早かれ個々人のパフォーマンスに依存している状況は限界が来ます
ツールに頼らなきゃいけなくなる...ということで、次のツールについてのお話につないで頂きました。


ソーシャルメディアキャンペーン施策のポイントと、Lekumo(ルクモ)の効果


シックス・アパート株式会社 Lekumo プロダクトマネジャー 大越 匡


続いてシックス・アパートの大越より、ソーシャルメディアキャンペーン施策のポイントと、シックス・アパートのTwitterキャンペーン構築ツール Lekumo キャンペーンビルダーの紹介をさせて頂きました。
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Twitterキャンペーンの開催期間は平均31.73日です。(自社調べ)
分布を見ると、1〜2週間、1か月といったところに集中しています。
シックス・アパートの Lekumo キャンペーンビルダーは、SaaS形式で提供しているのですぐにキャンペーンサイトの構築ができます。つぶやくだけで応募できるタイプのサイトや、診断コンテンツ、クイズコンテンツのテンプレートがあり、ブラウザからクリックするだけで作成できます。
Lekumo キャンペーンビルダーはスマートフォン対応していますが、実は国内のTwitterへの投稿は50.7%がスマートフォンからで、Lekumo キャンペーンビルダーではスマートフォンの閲覧に対応したキャンペーンサイトを作成できます。Twitterアカウントのフォロワー数や、応募ツイートの数、ツイートしたユーザー数、リーチしたユーザー数を測定できる機能に、当選者の選出、通知、個人情報収集までブラウザ上で一括して管理できル機能も備えています。

31日間の無料トライアルもありますので是非お試しください


事例紹介:スカパー!が実践するソーシャルメディア連携施策とそのツール戦略


スカパーJSAT株式会社 マーケティング本部 デジタルコミュニケーション部 運用チーム 阿部 元貴 氏


続いて、スカパー!の阿部さんに、スカパー!のソーシャルメディア戦略を担う担当者として、事例とツール戦略をお話頂きました。
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遡ると2009年の11月に、南アフリカで行われるワールドカップ 2010でユーザーとコミュニケーションするためにスカパー!のTwittterを開設しました。
スカパー!では全試合生中継し、オシムさんをコメンテーターに起用、しかしオシムさんのコメントが出るのはハーフタイムだけともったいなかったので、Twitterでオシムさんの発言を拾って中継することにしました。
ワールドカップ中は、阿部さん自身がオシムさんの自宅のあるオーストリアに行き、オシムさんの横で通訳を介して、オシムさんのコメントを逐一中継しました。
結果、開幕前のTwitterフォロワー数は2000人くらいだったのが、最終的には27000人位まで増え、さらに文藝春秋社から書籍化まで果たしました。

スカパーは現在16アカウント、合計フォロワーは5万人、担当は16人(兼務)です。
オウンドメディアのソーシャルメディア化の試みのひとつとして、現在の番組ページにZenback BIZ を入れています。
今まで見れなかった番組へのリアクションをみれるようになって便利になったそうです。
Facebookページは、去年の11月末に公開(現在のいいねは24000弱)ました。

推進連絡会で部署横断で投稿内容を募集し、質の高いコンテンツを制作することに務めています。
投稿内容は、各部署一人ずつ出席してもらい、月次で編集会議を実施し、そのあと、各部署の担当者と制作会社で具体的な投稿内容(原稿・画像)を決定し投稿を実施しているそうです。
ソーシャルメディアポリシーも策定(今年6月)し、自社サイトに掲載しています。

今後の課題としては、アクティブサポートの実施、Facebookページのジャンル別ページの追加、ソーシャルメディアについての社内啓蒙等があると思いますので今後も取り組んでいきたいと思います。


法人サイトへの流入増!Zenback BIZで、ソーシャルメディアと上手に連携するためのポイント3つ


シックス・アパート株式会社 Zenback プロダクトマネジャー 壽 かおり


スカパー!にも導入いただいているZenback BIZの紹介と活用のポイントをお話させていただきました。

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Zenback BIZのメリットは4つあります。


  • 記事のフィードバックを記事のなかにあることで、PV/UUが上がること

  • ソーシャルとつながることでコメントがしやすくなること

  • ソーシャルメディアの仕様変更などに対応しメンテナンスがいらないこと

  • 統計情報が得られること

ソーシャルメディアでシェアされることを考えた時に大事な3つのポイント3つ。


  • 1つはOGPで適切な画像を指定すること

  • 2つめはcanonicalタグを使って、リンクURLを統一すること。

  • 3つめは記事タイトルを、適切かつ簡潔なキーワードを含む、40文字程度にすること(ほぼSEO対策と同じ)

法人サイトにとってもソーシャルメディア連携は非常に重要、ぜひZenback BIZ をご活用ください!


テキストだけでクリックはどのくらい変わるのか!? Zenback ADS 広告効果のご紹介


シックス・アパート株式会社 Zenback ADS プロダクトマネジャー 田村 美葉


つづいて、Zenback ADSの広告効果と、Twitterのテキストのクリエィティブだけでどれだけ効果が変わるのかという検証結果についてお話させて頂きました。
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Zenback ADSとは、Zenbackのウィジェット内に表示される広告です。140文字のテキストとアイコンが表示されます。140文字のテキストでどういったものが効果が高いのかみてみましょう。

検証の結果...Twitterのつぶやきでクリック率やコンバージョン率をあげるためには、

○人が購入!といった『数字を入れる』、本日公開!など『タイムリー』感を出す、『140文字フルに使って詳細を書く』

ということがわかりました。
(このあたりの検証についてはきっと後日Six Apart ブログに書かれると思います。)
140文字の広告を書きましたら、ぜひ有料版のZenback ADSまたは無料で使えるZenback クラシファイドを使ってみてくださいね。


ソーシャルメディアで加速するコンテンツマーケティングの要点


株式会社深谷歩事務所 代表取締役 深谷 歩 氏


最後のセッションでは、深谷さんにコンテンツマーケティングの重要性をご説明いただきました。
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コンテンツマーケティングとは、顧客や見込み顧客に、自社を見つけやすくするためのプロセスです。
コンテンツを通して知ってもらい、信頼してもらい、好感をもってもらう。最終的な成果として購買につなげるという意識が大切で、なにか買おうと思った時に、消費者は自分で検索エンジンやSNSを使って情報を探しますが、価値があるコンテンツであれば、情報がシェアされて広まっていきますし、消費者は、知らない誰かより、信頼している人、関係のある人から購入したい、と思っています。コンテンツを通して、信頼と関係を作るという意識が大切です。

コンテンツとは、オンライン/オフライン、アウトバウンド/インバウンドの2つで分類できます。
アウトバウンドとは積極的に呼びこむこと、インバウンドはコンテンツを置いておいて、顧客が見つけてやってくるタイプのものです。

コンテンツマーケティングを始めるには、まず体制を整えるところから始めるべきで、どれくらい投資するか、どうやって全体管理するか、だれが作って編集して承認するのか、技術的要件の整理、制作・管理・コンサルなど外部の協力を得るのか、などを考えておくべきです。

指標としては、コミュニケーションした数やポジティブ/ネガティブな反応など、コンテンツによるコミュニケーションのKPI。いきなり売上などビジネス上のKPIを狙うのは難しいので、コミュニケーションKPIとマーケティングKPIから始めると良いと思います。

なお、深谷さんは 小さな会社のFacebookページ制作・運用ガイドを執筆されました。こちらも合わせてご覧頂ければと思います。


パネルディスカッション「ソーシャルメディア現場担当者が語る『「成功と失敗を分ける」要因』


パネリスト: 熊村 剛輔 氏、阿部 元貴 氏、深谷 歩 氏、シックス・アパート株式会社 高橋 真弓、モデレーター:シックス・アパート株式会社 関 信浩

最後に、モデレーターに、シックス・アパートの関、パネリストに今回のゲストとシックス・アパートの高橋でパネルディスカッションを行いました。

以下、話の流れをかい摘んでご紹介します。

モデレータ「ソーシャルメディアを企業で運用するにあたって、皆様が講演でおっしゃっていたのは『組織』の重要さだと思います。体験談やここがキモ!って内容をお願いできますか」

熊村さん「ぼくがマイクロソフトにいたときは『ソーシャルメディアをやれ!』とは言われなかったんですよね。2006年の後半から自分でやろう、と言い出して、フレームワーク作るまで3年かかりました。3年かかった理由は根回し。外資にいたはずなのに根回しに3年。関与する組織の数と、その組織にある階層をかけた数、説得しなければいけなかったので。また一番大きかったのが、二代目ができたということ。殆どの場合、一代限りなので、組織として定着させられたことが一番大きいですね。」

阿部さん「私の場合は、然るべき人に頼んで、Goサインが出たらどんどんやってしまおうということでやってきました。とりあえずやってみて成功させると理解も得られる。」

熊村さん「熊村「そういう現場からのボトムアップも大事ですよね。Microsoftのときは、まだソーシャルメディアの時代じゃなかったから3年で済んだけど、いまなら10年かかるかも」

熊村さん「実際のところ、マス向けの予算がいっぱい付いてるんですけど、マスに広まる、ということを考えるともうソーシャルメディアなしでは考えられない。マス広告の予算でも、ソーシャルメディアは十分活用できます。」

阿部さん「ソーシャルメディア予算は頑張って取った。当時の上司はソーシャルメディアに疎くて、KPIを説明してもダメだった。新しい話がわかる『ヘンな』偉い人を見つけて説得しました

モデレータ「シックス・アパートでは半年前から、オウンドメディアとしてSix Apart ブログを始めたわけですが、どうですか?」

高橋「自社メディア、というのを啓蒙したいなと思って始めました。いろんな人を巻き込んで書きたいものを書きたいように書く、というのがテーマ。やはりTwitterやFacebookに頼りすぎると、いつなくなるかわからない。ブログならば柔軟に対応できるだろうなと。運営としては、Facebookグループに編集部をたてて、名指しで『そろそろ原稿どうですか』とか催促していたりします。」

モデレータ「オンラインマーケティングにおいて、これはないわ! ひどいわ! ってことありますか」

阿部さん「だれでも発信できるようになるのはいいんですけど、ディレクションで難しいのは、Webの空気みたいなのをわからない人が発信するのは気を使う。ソーシャルメディアではそういう言い方しないなあ、とか細かいところだと、おいそこは全角で書かないだろ、とか」

熊村「そこは発信する人が、受信する人は受信した後に発信するひとになる、ってところを見ていないんですよね。誰もが発信者って、受信者も再発信者になるということなので。」

深谷「ほとんどのところはボトムアップでソーシャルメディアをやっていて、ガイドラインのようなものがない。すごくうまくFacebookページをやっていたりするのに、カジュアルに画像を無断転載していたりするケースがある」

モデレータ「控え室では、キャリアパスという話題が出ていた。ソーシャルメディアがマーケティングのなかで大きな位置を占めていくとすると、今後、マーケターにはどんなスキルや考え方が必要ですか」

熊村「ぼくは転職が多いんです。今までで8回。ここ一年くらいで変わったなー、というのがある。今まではWebをきちんと運営できるか、みたいなところが求められていたが、もうそれでは頭打ち。そこから上に行くには、ソーシャル、CRM、eコマースの3つのうち2つが欲しいですね、この3つのうちの2つは収益、マネタイズに関わるところです。

阿部「今は予算があって好き勝手にやれているので幸せだが、好き勝手やってるポジションは社内で評価されにくい。上司もいいね数くらいでしか評価できない。社と個人の目標をすりあわせていかないといけない

深谷「企業で担当しているのは広報やマーケ担当が多い。海外事情を調べるとソーシャルメディア専門の職種が増えている。コンテンツを作る人であったり、分析する人であったり。そのあたりは日本ではまだ少ない。」

モデレータ「というわけで、これからはサービスやツールをうまく活用して、なにを達成するのか、どうソーシャルメディアを活用していくのかを考えていく、ということになってくると思います。」

以上です。

新パートナープログラム「ProNet Social」のご紹介

シックス・アパート株式会社 製品企画 マネジャー 中山 順司

最後のセッションでは、弊社の新パートナープログラム「ProNet Social」について紹介させて頂きました。 IMG_2073

ProNet Socialは、ソーシャルメディアマーケティングのコンサルティング、運用支援、企画制作を行なう企業様向けの、パートナープログラムで、パートナーになると、Lekumo製品、Zenback製品が優待価格でお求めになれること、販促資料やホワイトペーパー、事例集の提供などのメリットがあります。今日現在で13社が加入しています。
詳しくはこちらのページや、以下の資料をご覧ください。


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最後に、登壇者と参加者とで簡単な懇親会を開催しました。

参加者の方からは各時間、実にためになる話が聞けて良かったとの声をたくさん頂きました!

ご参加頂いたみなさん、登壇いただいたみなさん、そしてこの長いレポート記事を最後までスクロールしてここまで読んでいただいている読者のみなさん、どうもありがとうございました!

また、今回のイベントのツイッターのハッシュタグ #SADAY を@kiyoheroさんにまとめていただきました。ありがとうございました!

Six Apart主催ソーシャルメディアセミナー #SADay まとめ - Togetter

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