英語で文章を書くと、「英語で考える」癖がつく! 【実践的な学習法 その4 ライティング編】

こんにちは!シックス・アパートのにっくです。

英語の学習方法に関するブログ記事。回を重ねて、今回で第四回となりました。今回は、「ライティング(Writing)の勉強法について」です。

「日本語でさえ、文章を書くのは苦手なのに、ましてや英語を書くなんて・・・」と思われる方も多いのではないでしょうか。ライティングは、リーディングやリスニング、そしてスピーキングに比べても、しんどい作業となりますが、英語を修得する上で、非常に大事なステップだと考えています。

1046033437_e02b9957dd.jpg woodleywonderworks via Compfight cc

ライティングの練習は英会話、そして英語力の上達につながる

ライティングと英会話。「書く」と「話す」という違いがありますが、ライティングを行うと、英語の会話力、そして英語力自体を大きく引き伸ばす、と考えています。

ライティングを行うためには、まず「自分の頭で考えていることをまとめる」必要があります。会話と違い、文章は、考えがある程度まとまらないと文章にすることができません。会話文では、ある程度「単語だけ」や「身振り、手振り」で、言いたいことを伝わることがあります。一方、文章では、単語だけで考えを伝えることは、なかなか難しいものがあります。また、身振り手振りと行った、ボディランゲージも使えません。

このため、英語で文章を書く練習をすると、「英語で考える」癖がつきます。「何が言いたいか、何を伝えたいか」を、英語に沿って考え始めるのです。これを繰り返すと、徐々に「単語中心の文章」から、「主語や述語を意識した文章」で、考るようになります。

例えば、何か調べ物をしてくれた同僚にお礼を伝える場合、「Thank you!(ありがとう!)」という定番の表現から、「Your research is really helpful. I really appreciate your cooperation! (この調査は本当に役に立つよ。協力してくれて本当にありがとう!)」など、より具体的に謝辞を伝えることができるようになります。最初はたどたどしくても、少しずつ「文章」としてのまとまりができ始めるのです。

英会話よりも先にライティングの練習をお薦めする理由

ライティングを練習することによって、自分の考えをより具体的に表現できるようになり、「相手の発言を理解した」上で、「自分の考えをより詳しく伝える」、つまり、会話のキャッチボールができるようになります。

このため、僕は個人的に「英会話よりも先に、ライティングの練習をしたほうが、近道だ」と考えています。まずは相手の言う事を理解する。次に、自分の考えをまとめて伝える。これを繰り返すことで、英語の総合力はあがるのではないかと考えます。

ライティングの練習のために、ネイティブの協力者を見つけよう

ライティングは、英語のネイティブにチェックしてもらわない限り、間違いや不自然な箇所をみつけることができません。自分の文章の誤りをチェックしてくれる英語ネイティブの協力者をみつけるのが、大事なポイントとなります。

普通に生活をしていると、英語ネイティブの協力者を見つけることはなかなか難しいのですが、後述する「Lang-8」のようなサービスを利用したり、英会話学校の先生に自分の文章を持って行き、添削してもらうなど、工夫をして見つけるとよいでしょう。

無料で何とかしよう、とするよりも、ある程度のお金を使っても、協力者を見つけたほうが、長い目で見て英語の上達は早く、安く済むでしょう。

ライティングの練習方法いろいろ

これまで同様、ライティングの練習になりそうな方法をいくつかご紹介します。

Lang-8

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Lang-8は、日記添削サービスです。英語だけでなく、さまざまな言語の学習者が集まる、語学交換の場所となっています。ユーザー登録をして、学習したい言語で日記を書くと、その言語のネイティブが添削してくれる、というサービスです。

添削の質、量はまちまちですが、自分ではなかなか気づけない、不自然な文章を直してくれるので、ライティングの能力アップに抜群の効果があります。運営会社が日本にあることもあり、日本人には馴染みやすいサービスと言えます。

真っ先にお薦めしたいサービスです。

Livemocha

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Livemochaは、ライティングに限らず、自分が話した音声などもネイティブに添削してもらえる、総合語学学習SNSです。非常に多機能で、こちらも世界中にユーザーが存在します。ただ、多機能な分、実際に使いこなそうとするとある程度の習熟が必要となります。個人的な印象となりますが、Lang-8よりも協力者を探すのが難しいため、利用者を選ぶサービスかもしれません。

iKnow

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iKnowは、英単語や熟語を覚えるためのボキャブラリービルディングサービスです。「TOEIC対策」「ビジネス英会話」など、あらかじめ登録されているコースを利用したり、自分自身でオリジナルの単語集を登録して使える、いわばオンライン単語帳といえます。厳密にはライティング専用サービスではないのですが、ボキャブラリービルディングを行うと、ライティングの幅が大幅に広がるので、試して損はないサービスです。

英会話学校、オンライン英会話サービス

student_and_teacher.jpg Photo Credit: ISIS London Central via Compfight cc

「ライティングの勉強に英会話学校?」と思うかもしれませんが、使い方によっては非常に強力な練習場所になります。レッスンの最中に自分があらかじめ書いてきた日記や文章を見てもらい、その場で添削してもらうのです。全部の英会話学校が、文章の添削に協力的とは限りませんが、もし先生がOKしてくれたら、会話と同時にライティングの練習もできるため、非常によいレッスンとなるでしょう。

また、オンラインの英会話レッスンも、サービスや先生によっては文章の添削に協力してくれることがあります。こちらも同様に、文章チェックに協力してくれるかどうか、聞いてみるのもよいでしょう。

英文の書き写し

write.jpg Photo Credit: Gikon via Compfight cc

定番の練習法ですが、英語の文章をノートに書き写す方法も、ライティングの練習には効果があります。書き写している時に、未知の英単語、英熟語や表現を調べることで、今まで知らなかった英文の表現が身につきます。


以上、「実践的な学習法:ライティング編」でした。皆さんの学習のお役に立つことを願います。

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