【Windows Azure の特長とは?】 制作現場でサーバーを新規に追加したり、アプリを簡単にバージョンアップできます

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 最近、「クラウドファースト」時代が本格的に到来したことを感じます。

 これは、「利用量に応じた課金によるトータルコストの低減化」や、「急激なアクセスの増加への迅速な対応」等への期待が背景にあるのでしょうね。しかし、選択肢が多く、どれが最適なクラウドサービスなのか悩まれているのも事実のようです。

 先日、パソナキャリアカンパニー様の 導入事例 を掲載いたしました。今回は、パソナキャリアカンパニー様がご利用されている Windows Azure をご紹介したいと思います。

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Photo Credit: taletouch via Compfight cc

 Windows Azure は、マイクロソフト社が提供しているパブリック・クラウドサービスです。先日熱い戦いに全国で興奮したソチオリンピックでも採用されていました。

 さて、マイクロソフトというと、Windows や Microsoft Office、最近では Surface や Xbox が有名です。しかし、開発ツールベンダーとしても有名です。Windows Azure は、クラウドやモバイルに対応したアプリの開発や展開に特色があり、まさに開発ツールベンダーが提供しているパブリック・クラウドサービスなのです。

ウェブサイトのアプリ化の波

 注目を受けている書籍の一つに「グロースハッカー」があります。使える分析ツールをフルに活用し、最大限の結果を得られるまで、継続的に改善していくことが解説されており、様々な企業が実施していることが紹介されています。

 たとえば、パソナキャリアカンパニー様では、どれだけ転職を検討している方に対して有益な情報を提供し、かつ転職希望のエントリーを獲得できるかが重要です。そのため、より多くのエントリーを獲得できるように、申し込みフォームまでの導線、フォームそのものを分析し、継続的に改善されています。

 同様に、amazon.com に代表されるコマースサイトでは、A/B テストという方法で、継続的に改善されています。

 この継続的改善は、ウェブサイトが「SEO 効果の高いコンテンツを提供する」だけでなく、「自社のビジネスにつなげていくプラットフォーム」として位置づけられていることを示しています。

 スマートフォンやタブレットの普及、HTML5 技術の拡大と共に、「ウェブサイトのアプリ化」という波に大きい影響を与えています。

プラットフォームとしてクラウドに求められるもの

 継続的な改善をしていく上で、「アプリをどれだけ簡単にかつノンストップで更新できるか」は重要視されます。Windows Azure クラウドサービスには、以下の特長があります。

1. 標準機能で自動インストール「スタートアップタスク」

 サーバー起動時にソフトウェアを自動インストールする機能は、Windows Azure に限らず、他のクラウドサービスでも提供されています。しかし、「スタートアップタスク」は、Windows Server の管理で使われる PowerShell や各種コマンドを利用し、OS やウェブサーバーの設定変更、サードパーティのアプリのインストールする点が異なります。

 セキュリティ上の理由から、公開前のサイトや開発環境に対して、アクセス元の IP アドレスを制限したり、ベーシック認証等を設定することはよくあります。「スタートアップタスク」では、IP アドレスの制限やベーシック認証の設定の有無を、環境設定ファイルで定義しておくだけで制御できます。また設定も Windows Server の標準機能である PowerShell でおこなえます。

2. ノンストップでアプリを更新「VIP スワップ」

 ウェブアプリを更新方法には、以下のものがあります。

  • アプリケーションを上書きする方法
  • 別サーバーを用意し、ネットワーク的に切り替える方法
サーバーの台数が1台であれば前者の方法でも構いません。しかし、クラウド環境では、サーバーが複数の台数になること、共通のバージョンで運用できないことから、後者を採用しています。 Windows Azure クラウドサービスで作られた環境は、ロードバランサを経由してアクセスします。http://mtdemo.cloudapp.net という URL でアクセスできる環境を構築する場合、ロードバランサ経由で複数のサーバーインスタンスに処理を分散することが自動的におこなわれます。 また、Windows Azure クラウドサービスでは、サーバーインスタンスに対して運用とステージングの2環境があります。「VIP スワップ」は、この2環境を使ってアプリを更新するものです。
  1. ステージング環境に、新バージョンを適用して起動する。
  2. ステージング環境で、新バージョンの動作を確認する。
  3. 動作を確認した後に、Windows Azure の管理ポータルにブラウザでアクセスし、「VIP スワップ」を実行する。
  4. 運用環境とステージング環境の IP アドレスをスワップ (変更) することで、新バージョンを利用できるようになる。
  5. 不要になったステージング環境 (旧バージョンが動作) は、適切なタイミングに廃棄する。
IP アドレスのスワップが実行されている間は、ロードバランサによりトラフィックが制御されます。複数のインスタンスで構成されている場合は、ノンストップでアプリが更新できることが想像できますね。 このように、Windows Azure は、ウェブ制作の現場でサーバーを新規に追加したり、アプリのバージョンアップが容易な点が特長です。次回は、パソナキャリアカンパニー様でもご利用いただいている Movable Type デプロイキットについてご紹介したいと思います。 また、**3/18(火)に ProNet 参加企業様を対象に、ハンズオン勉強会を実施します**。よろしければご参加ください。 ※[ProNet](http://www.sixapart.jp/pronet/pronet.html)とは、Movable Typeなどのシックス・アパート製品を利用したシステムの導入や構築を手がけるシステム・インテグレーション企業やウェブサイト構築企業などに向けたパートナー制度です。 **<関連記事>**

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