ライターは世界一周中!?リアルに過酷な環境にいる旅人と記事を作る、旅メディア運営のための3つの工夫

みなさんのメディアでは、どんなライターさんが協力してくださっていますか?そして、彼らの能力を最大限出していただくために、どんな工夫をしていますか?

TABIPPOでは、旅行に行きたくなる記事を、世界中を旅するライターさんたちと一緒に作っています。旅のさなかという特殊な環境にいる彼らの、生の声を引き出すために、編集部側ではいろんな工夫をしています。この記事では、その中から3つのコツを紹介します。

改めまして、こんにちは。株式会社TABIPPOのオウンドメディアTABIPPO.NETの編集長をしています前田塁です。Six Apart ブログ編集長のことぶきさんから、ありがたくも寄稿のお話をいただいたので今回は世界中を旅する人たちとWebメディアを創る工夫についてご紹介します。

TABIPPO.NETってどんなメディア?

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TABIPPO.NET

世界中を旅している人たちの実体験をベースにした、旅行に行きたくなる記事を配信しています。株式会社TABIPPOはメンバーは全員とにかく旅が大好き(社員は全員が世界一周を経験しています)で、たくさんの人が旅をする文化を創ることを目的に活動しています。

編集部は東京ですが、トラベルライターと呼んでいる人たちが常時50人くらい海外を旅しながら、素敵な情報を届けてくれます。

かく言う僕自身も大の旅行好きですので、生の最新情報を得られる編集長の仕事はまさに天職!ってだけではなく、旅行者とメディアを創るとこんなことが大変で、こうやって対策してます、というのが本題です。

トラベルライターの環境は特殊です

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海外を数ヶ月~数年間旅行をする彼らは、日本で記事を書いている僕とは比べものにならないくらい、過酷な環境にいます。

まず、長距離の移動や頻繁に変わる宿泊先などが原因で、疲れています。通信環境も万全ではありませんし、時には全くインターネットに接続することができない、というケースもあります。例えば、最近注目のキューバでは、ほとんどネットが使えないらしく、その間の執筆はストップします。

でも、TABIPPO.NETの強みは旅人達のリアルな記事ですので、何とかしようとしています。

1. ネタ出しは編集部からも積極的に

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基本的には、ライターさんに旅行経験を踏まえてネタ出しをお願いしています。他に、日本で話題になっているニュースやメディアで人気になった記事の傾向を踏まえて、遠慮なく「◯◯な記事ってどうですか?書けそうですか?」とこちらから相談しています。

ライター側に相談をする時間や環境がない時は、編集部側で考えたネタの中からピックアップして記事を書くことができます。

2. 想いに共感してもらう

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会社の成り立ち自体が、旅の体験を伝え広めることですので、その想いに共感いただける人だけに執筆をお願いしています。そのために、とにかく旅が好きなライターにお願いするようにしています。

そんな旅好きライターの一人である、旅丸Shoさんに記事執筆に関する想いを聞いてみました。彼は、すでに世界を3周しており、近々4周目へ出発されるそうです。

僕がTABIPPOへ寄稿させて頂いてる記事は、ほぼ全てが実際に自分で訪れた土地の内容で、実際に感じた事をそのまま書かせていただいてます。ですので、写真も極力自分自身が撮った写真を使用しています。

実際に旅をしている途中の旅人が、その時の新鮮な情報を伝え、経験した事をそのまま伝える事で、世界を旅したいと思っている方により世界のリアルさを感じていただければと思いライターをさせてもらう事にしました。

また、実際の旅人の方にも僕の記事を読んでもらう事で、その国を訪れたいと思う人が増えるようになればいいなとも思っています。

世界を旅するというのは決して毎日が楽しい事ばかりではありませんし、辛い時、悲しい時もあり、時にはトラブルも。 けれど、それを補い溢れ出すほどの絶景や経験が待っている事を伝え、多くの方にまだ見ぬ世界の素晴らしさを知ってもらい、世界各地で笑顔になってもらえたらと思います。

TABIPPOのライター応募の条件は、10ヶ国以上訪問したことがある方。中には193ヶ国すべてに訪れた方もいて、ライターの平均渡航国数は15ヶ国を超えました。

ライター募集はメディア内にある記事のみに掲載しています。旅行者が記事を書き、それらを読んでいる次の旅行者がライターに応募してくれるというサイクルが、少しずつ回りはじめました。

3. 記事以外も一緒に作る

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TABIPPOはWebメディアに関わらず、野外フェス、小規模なワークショップ、出版、モノ創りなど多方面に展開しています。

そのため、ライターさんが帰国したらイベントにゲストとして出て頂いたり、旅行中でも企画を一緒にスタートしたりと、編集部とライターの関係だけで終わらないようにしています。

また、オンラインがコミュニケーションの中心だからこそ、オフラインで会うことができる機会を逃さないようにしています。全社のイベントにご招待したり、ワークショップに参加して頂いたり。

徐々に旅を終えて帰国したライターさんも増えてきたので、これからは勉強会は定期的に開催したいです。ただ、自宅が関東でない方も多いため、skype参加などやり方は柔軟に考えなければいけませんね。

これからはライター同士の横のつながりを作りたい

昨年度は、編集部とライターの関係を作ることに注力しましたが、今年度はもっとライター同士で交流できるようにしたいです。

上半期は、チャットツール(弊社ではslackを使っています)の上手い使い方と、何でも言える空気作りに取り組んでいます。こちらは折を見てご報告できればと思います。

まとめ

過酷な環境にいるライターに素敵な記事を書いてもらうTABIPPOのスタイルをご紹介しました。外部ライターとの協業や編集部運営のヒントになる情報があると幸いです。

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