ソーシャルメディアの力は絶大だった! Six Apart ブログのオープン後1ヶ月間のアクセス解析結果を晒します
こんにちは、Six Apart ブログには初登場となります、マーケティングチームの市川です。今回は、普段シックス・アパートで導入しているウェブ解析ツール「SiteCatalyst」を使ってウェブサイトのリサーチなどをおこなっているわたくしのほうから、3月27日(火)にオープンしたこの Six Apart ブログ のアクセス状況と、そこから見えてきた考察などをご紹介します。
「2012年4月アクセスレポート!オープンしたてのサイトだからこそ、あらかじめソーシャルメディアと連携させておくことが「吉」」
まずは Six Apart ブログ(URL : blog.sixapart.jp 配下)にある全てのページをふくめた、サイトセクション全体の数値です。オープンしたてのビジネスブログとしては「まずまずのスタートを切れた」1か月間となりました。
月間トータル - 2012年4月
サイトセクション | PV数 | 訪問回数 | 平均ページ閲覧数 | 入口 | 入口率 |
---|---|---|---|---|---|
Six Apart ブログ | 30,927 | 16,831 | 1.84 | 16,541 | 98% |
このセクションで特に目立つのが「入口率」の高さです。これは Six Apart ブログが Six Apart サイト全体への「入口」として機能していることを意味していて、一般的にビジネスブログに求められる目的のひとつ、「集客効果」を着実に果たしていることを表しています。
日別PV数トレンド - 2012年3月27日〜4月30日
さらに日別PV(ページビュー)数のトレンドが以下となります。当然のことながら「記事を公開した日」と「そうでない日」とではアクセス数に違いがでてきますね。
- 赤矢印はそれぞれ記事の公開日
参照ドメイン - 2012年3月27日〜4月30日
そして、このセクションへ流入元を調べるため、「参照ドメイン」の「種類」と「比率」を比べたグラフが以下となります。オープンしたてのサイトなので、他のセクションに比べてまだページ数が少なく SEO が効いていないこともあり、検索エンジン(google.co.jp、yahoo.co.jp)からの流入比率が低く、逆にソーシャルメディア(facebook.com、t.co[= Twitter]、hatena.ne.jp)からの流入比率が高く、この3つのソーシャルメディア合計で全体の31.3%を占めていることがわかります。
新しいサイトをオープンし、かつページのフッターに Zenback BIZ を設置しておくなど連携させるためのシカケをいくつか施しておいたことで、あらためてその影響力の高さを実感することになりました。
ページ単位
次に、3〜4月に公開した14記事のなかで、PV数が高かったトップ5記事ならびに、各ソーシャルメディアでシェアされた回数(2012年5月10日現在)を集計した数値をまとめました。
ソーシャルメディアごとに、シェアされやすいジャンルの記事があるのかないのか、なんてことが見えてきて興味深いですね。
記事別ページビューランキング - 2012年3月27日〜4月30日
順位 | 公開日 | 記事 | PV数 | TW | B! | G+ | FB |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 4月13日 | iPhoneと駐車場「Times24」の意外な共通点 | 14,678 | 377 | 387 | 27 | 601 |
2 | 4月6日 | いまどき Movable Typeが選ばれるわけ | 3,413 | 96 | 41 | 7 | 175 |
3 | 4月17日 | 「米国トップ100ブログの7つがMovable Typeを使っている」という調査結果への私的考察 | 2,928 | 71 | 37 | 19 | 147 |
4 | 3月29日 | 明日がFacebookページタイムライン化のXデー。今あえて、Facebook/Twitterキャンペーンの効果を数値的に再考してみる | 2,331 | 59 | 37 | 10 | 327 |
5 | 3月27日 | Six Apart ブログをはじめます | 1,695 | 41 | 19 | 18 | 134 |
- TW: Twitter 投稿
- B!: Hatena ブックマーク
- G+: Google +1
- FB: Facebook いいね!
トップ4記事のPV比較
以下のとおり、トップ4記事のPV数をグラフ化して比べてみると、1位の「iPhoneと駐車場「Times24」の意外な共通点」がいかに飛び抜けてアクセスされているかというのがお分かりいただけるでしょう。
ちなみに編集部内的には、期ごとにもっともアクセス数に貢献した投稿者へ贈られることになっている「社長賞」がかかっているので、とても気になる数値だったりします。いまのところダントツで daichi がトップですがこれから(わたしも含めて......)他の投稿者の追い上げを期待しましょう。
トップ1記事「iPhoneと駐車場」を掘り下げて分析
トップ1記事、時間別PV数トレンド - 2012年4月13〜14日
さらにこの記事の公開日(4月13日)と、その翌日(4月14日)にかけての時間別PVトレンドが以下です。
公開直後に起こる「第一ピーク」、公開日の18時に発生した「第二ピーク」、さらに翌日8時に発生した「第三ピーク」は何が要因で起こったのか、それを調べるためには、フッターに設置しておいた Zenback BIZ ウィジェットの「Twitter」モジュールを使います。
つまりこのピークの要因を、まずは Twitter からの流入にしぼって掘り下げ、かつどの投稿者が多くの影響をおよぼしたのか、いわゆる「高インフルエンサー」であったのかを調べてみるというわけです。
Zenback BIZ と TOPSY で「高インフルエンサー」を調べるための手順
- 記事のフッターに設置されている Zneback BIZ ウィジェットの「Twitter」モジュールにある「もっとみる」をクリック
- この記事についた最新100件の投稿が表示されるので、最下段にある「さらにもっとみる」をクリック
- TOPSY に遷移しこの記事について全投稿を表示し、「インフルエンサーだけを表示」にチェックをいれる
- インフルエンサーの一覧を表示し、その中から「高インフルエンサー」のみを目視し、それぞれの「投稿日」をクリックして調べる
この手順でそれぞれのピークをまきおこした高インフルエンサーをわりだしてみました。
第二ピークは投稿者 @daichi と @hatebu のあわせ技
まずは記事の投稿者 @daichi 自身が 17:41 に2度目の投稿を行ない、その直後に Hatena の「ホットエントリ」に登録されたことにより @hatebu から 17:46 に投稿がなされ、合計50回以上のお気に入り登録されるなど、第二のピークが発生しました。
翌日 @sasakitoshinao からの朝キュレーション効果により第三ピーク発生
さらに翌日、8:11 に佐々木俊尚さんの投稿により、第三のピークが来ました。
この投稿は、50回以上のリツイートを誘発するなど、第一、第二ピークを超すアクセス数をもたらしました。
結論
ということで今月のアクセスレポートから得られた知見としては、「オープンしたてのサイトだからこそ、あらかじめソーシャルメディアと連携させておくことが『吉』」です。
最初は知名度も低く、常連さんも少ないなかでソーシャルメディアと連携させておくこと、とくに「記事の投稿時にクロスポスト」することと、記事のヘッダーとフッターに「シェアボタンを設置する」ことは、比較的簡単にできる施策ですので必ずやっておきたいですね。
そしてもちろん、ソーシャルメディアへの拡散を促進させる Zenback の設置(法人向けにはZenback BIZがあります) もお忘れなく!
1ページでも多くの記事を読んでもらうための「関連記事」や、Twitter での投稿一覧など、ソーシャルメディアをからめて、より多くのアクセスを呼び込むためのモジュールが、1つのスクリプトをはりつけておくだけで完結できます。ぜひお試しくださいね。
- Zenback BIZ - Six Apart
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