セミナー収録機材一式をワゴンに搭載したら、セッティング&撤収時間を大幅に短縮できました! #会議室スタジオ化ノウハウ

この記事のポイントは…

  • オンラインセミナーのための「会議室スタジオ化ノウハウ」連載 第四弾 機材一式ワゴン搭載計画編です

  • キャスター付きメタルラックにすべての機材を搭載することで、セットアップと撤収が大幅に時短できました

  • アームを駆使して各種三脚を不要にしている点も見どころです

社内メンバーで運営するオンラインセミナーのための手作り #会議室スタジオ化ノウハウ 第四弾記事をお届けします。

今回の記事では、セミナー収録機材一式をコンパクトで移動しやすいワゴンに搭載した最新バージョンのシックス・アパート会議室スタジオについてご紹介します。

前のスタジオの弱点は、とにかく時間がかかる!こと

第二段記事「オンラインセミナー用会議室スタジオ化のために使ってる機材とその選び方」では、2021年4月時点で利用していた機材について詳しく紹介しました。下の写真が当時の会議室スタジオです。

このスタジオ、実は大きな弱点があったのです。

それはセッティングがとっても煩雑なこと!

上の写真を見ていただいたら想像がつくかとは思いますが、多種多様な機材、数台の三脚、複雑な配線、モニター・PC・HDMIキャプチャー・オーディオインターフェースなどは会議用テーブルに直置きです。慣れているスタッフでも、機材の設置と配線だけで小一時間かかってしまいます。

もちろん、常設スタジオならば機材を設置したままで問題ありません。ですけれど、ここはあくまでもオフィスの会議室。しかもシックス・アパートにとっては、お客様をお迎えできるメインの会議室なのです。そのため、収録や配信の度にこの一式をセッティングして、終わったらすべて元に戻さないといけません。

これは大変だ!

というわけで、セットアップと撤収の時短を実現するアイデアを考えました。それは、機材一式をワゴンに搭載してしまうこと!でした。

機材一式ワゴン搭載計画の図解

収納時

セミナー配信を担当するエンジニアの佐藤(過去記事で、Sandy Bridge おじさんとして出演してます)がアイデアを図解してみました。こちらは収納時の状態。

キャスター付きメタルシェルフに、機材をすべて収容するというアイデアです。

足元はキャスターだから移動も簡単。メタルシェルフ部分に直接アームを取り付けることで、モニター・カメラ・2台のLEDライトの三脚も不要になる算段です。

その他のマイクやHDMIキャプチャーや予備のケーブルなど細々したアイテムは、ワゴンの空いてるところに収納できそうです。

録画・配信時

続いてセミナー映像の録画・配信時のスタイルです。マイクアームに繋がったLEDライトがシャキーンと横に広がり、スピーカーを明るく照らします。変形ロボットみたいです🤖

録画・配信時の状態を横から見るとこうなります。

モニターはアームで正面に張り出し、スピーカーから見やすい位置に移動します。さらにはモニターのすぐ上、スピーカーの真正面にカメラを設置できたらいいなというアイデアです。

機材一式ワゴン搭載、できました!!

この図解したアイデアを実現するために、メタルシェルフキャスター各種アームなどを買い揃え、実際に組み立ててみた物がこちらです!

じゃじゃーん。

図解したアイデア通り、ワゴンにいろんな機材を搭載できました。シェルフ部分に取り付けたマイク用アームにLEDライトを設置しています。

アームの足元には木材をかませて、クランプの安定度を向上させています。

真正面からスピーカーを撮影できるよう、カメラはモニターの中央上部に設置しました。見ていただきたいのは、カメラの固定方法。モニターアームの首に小さい雲台付きミニアームをかませています。

上の写真、モニターの下に白い箱があるのにお気づきでしょうか。これは、モニターが落ちてこないようにする支えとして置いてあります。

VESAマウントで耐荷重9kgのモニターアームに、モニターとカメラを取り付けているのですが、メタルシェルフとの固定部分がたわんで安定感がいまいちでした。

この下の写真にあるモニターアームの支え部分の安定感が増せば、頭が落ちてこないですむのかもしれません。要改善ポイントです。

メタルシェルフの棚板の上に木板を渡して、モニターアームを固定しています。このメタル部分がたわんでいるようなのです。

そして、念願の収納状態がこちらです!

電源を抜いて、モニターとLEDライトのアームを畳んで、マイクやその他機材をラックに収納するだけでオーケー。ケーブルがごちゃごちゃしていますが(要改善ポイントその2)、ほとんどの機材を配線したままで収納できることも大きなメリットなのです。

というわけで、このワゴンごとガラガラと移動するだけで、元の会議室に戻せるようになりました!

モニターアーム設置の模様 ※2021年7月5日追記

ワゴンにモニターアームを設置したときの写真が送られてきたので、追記します。DIYしてます。

木板にドリルで穴を開けていますね。木くずが飛ぶのに配慮して、オフィスのベランダで作業しています。このドリルも手袋も私物だそう。

このように結束バンドを使って棚板部分に固定しました。アームも取り付けてあります。

アームの支柱が立ちました。

と、この時点では安定感ありそうに見えるのですが、実際にモニターを設置するとたわんでしまったので対策を検討中なのでした。

まとめ

機材一式ワゴン搭載計画が実現できたことで、これまで小一時間かかっていたスタジオセットアップ時間が15分に、撤収時間はたった10分になりました!かなりの時短です。

ワゴンごと移動させれば、会議室以外の場所もスタジオにできそうな機動性の高さにも可能性を感じています。

セミナー配信スタジオのためだけに、会議室をひとつ占有してしまうのが難しい企業も多いと思います。このワゴン計画が、皆さまのヒントになれば幸いです。

次回は、セミナー動画のリモート収録の模様をご紹介します。お楽しみに!


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