会議室スタジオの壁一面をグリーンバックにしたら、対談収録もできるようになりました #会議室スタジオ化ノウハウ
この記事のポイントは…
壁一面に緑のマグネットシートを貼ってグリーンバックにしてしまいました
設置・撤収の手間いらず、対談収録にも使えて便利です
このスタジオで収録した対談が9月28日つなweBカンファレンス#4で公開されるので、ご参加お待ちしています
社内メンバーで運営するオンラインセミナーのための手作り #会議室スタジオ化ノウハウ 連載、第6弾の記事をお届けします。
人物の背景を綺麗に切り抜いて透過させ、別の背景を合成させるクロマキー合成に欠かせないアイテム「グリーンバック」。シックス・アパートの会議室スタジオでは、執務室と会議室を区切るスチール製のパーティション壁に緑色のマグネットシートを貼って、壁一面のグリーンバックを作ってみました。
今回の記事では、この壁一面グリーンバックについて、そこに至るまでの試行錯誤も含めてご紹介します!
これまでのグリーンバック設置方法
バージョン1 スタンド&背景布式のグリーンバック
壁一面グリーンバックに至るまでには、いくつかの試行錯誤がありました。
バージョン1が、スタンド&背景布式のグリーンバックです。設置場所の自由度が高い代わりに、設置も撤収も2人がかりで手間と時間がかかる、スタンドの足部分が場所を取るため狭い会議室内での取り回しが大変、スタンドの近くを通るときに蹴倒しそうであぶない、布のシワの影が出るなどの課題があってお蔵入りになりました。シックス・アパートの会議室がもう少し広ければ有効に使えたはずです。残念。
バージョン2 マグネットシートを貼って壁の一部を緑にする
バージョン2が、ダイソーで買ったマグネットシートを壁に貼る作戦でした。
スピーカーの位置を決め、その背景の壁を緑にしてしまえば良いんじゃない?という発想です。
シックス・アパート会議室のパーティション壁は、マグネットが付く素材です。試しに100均で買ってきた緑のマグネットシートを、人物の背景にスキマなく貼ってグリーンバックにしてみました。
▼ 100均のマグネットシートを壁に貼った状態がこちらです。
当初想定していたとおり、貼りっぱなしでOKで設置や撤収の手間がいらない、奥行きもほぼゼロでスペースを取らない、布と違ってシワの影がないのは大きなメリットでした。
ただ、テカる素材だったために機材のLEDが反射して背景がうまく抜けず点が写る、端のカット精度が甘くてシートの間にスキマができてしまうなどの難点がありました。グリーンバックとして使われることを想定した商品ではないので、仕方ありません。ですが、解決すべき課題が見つかったナイストライでした!
マグネットシートで壁一面を緑化
ここまでの試行錯誤から学んだことは「緑のマグネットシートを貼りっぱなしにするのは、良い作戦だった。次は、マグネットシートをより高品質でマットな素材にしたら良いんじゃない?」ということで、マグネットシート専門店で希望通りの商品を見つけてきました。
こちらです。
▶ カラーマグネットシート つやなし(日本製)|マグネットシート工房の製品
横幅1020mm・つやなし仕上げ・緑色のマグネットシートを壁の高さ(約2m)に合わせてカットしてもらい、6枚購入しました。1枚あたり、1万円ほどです。必要な分だけ購入でき、自分たちで貼れるのでコストも抑えられました。
マグネットシートの設置は4人がかり
届いたシートを、1枚ずつスキマや気泡ができないように慎重に貼っていきます。約1m x 約2m のマグネットシートはかなりの重量になるので、1人では貼るどころか持ち上げるのも大変です。4人がかりでそれぞれが四つ角を担当しつつ、ゆっくり丁寧に貼っていきました。
▼ 隣のシートとの間にスキマが出ないように微調整をしているところです。シワや気泡が入らないように、シートの下側をぴんと張らせて持っておく人が必要です。
マグネットシートによる壁一面の緑化、完成!
▼ そして貼り終わったのがこちらです。自画自賛したくなるほど綺麗に貼れました!
▼ 近付いてよく見るとうっすらと境界線が見えますが、カメラを通してグリーンバックとして使う分には全く影響ありません。
▼ カメラ側から見ると、このようになります。カメラに写る背景は全面緑になりました。マグネットシートの上にもマグネット式のロゴパネルを貼れるため、画面のアクセントにトフや製品ロゴを並べられます。
対談トークの収録も可能に
グリーンバックの横幅も広くなったため、スピーカーが複数いる対談トークの収録もしやすくなりました。
2人が喋っているシーンも、背景をきれいに抜いて合成できます。
▼ 例えば大自然をバックに対談している絵だって、この通りです。
▲ この写真、左はシックス・アパートのマーケティング担当の澤、右はWeb Desiginingの岡編集長です。実は先日、シックス・アパートの会議室スタジオで対談トークの収録を行ったのでした。
ここで突然ですが、告知です。この2人の対談の模様は9月28日(火)にオンライン開催する「つなweBカンファレンス#4 オンラインイベントをビジネスにつなげ!」で公開します。
レポーターの岡編集長をお相手に、佐藤(収録・配信環境の構築と運用を担当)が会議室スタジオの最新セッティングについて、澤(企画と運営を担当)がオンラインセミナーのノウハウについて語りました。
カンファレンス当日は、質問も受け付けています。ご参加お待ちしています!(なお、当日のカンファレンスで実際に流れる対談風景の背景は大自然ではないはずですので、ご了承ください🙏)
まとめ
以上、会議室スタジオの壁一面に緑のマグネットシートを貼り、グリーンバックにしたお話でした。壁一面を緑化するグリーンバックの良い点を改めてまとめます。
- 必要なサイズ分だけ購入して、自分たちで貼れるのでコストも抑えられる
- 貼りっぱなしで良いため、スタジオ設営時のグリーンバック設置・撤収の手間いらず
- 壁一面にきれいに貼れば、アクセントカラー壁紙のようで会議室としての利用時にも問題無し
- 縦横に広く貼れば、複数スピーカーがいる対談収録や立って話す際の背景にも利用可能
- マグネットシートなので、不要になれば簡単に剥がせる
スタジオの壁がマグネットを貼れる素材であればすぐにマネできるアイデアだと思います。マグネットが使えない場合には、壁紙として緑のシートを貼る方法もありですね。
私たちのアイデアが、会議室スタジオ化を計画する皆さまの参考になれば幸いです。
さて、次回の記事は「自宅でグリーンバックを設置するアイデア」についてご紹介します。お楽しみに。
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