私たちが会議室をオンラインセミナー収録・配信スタジオ化した5つの理由 #会議室スタジオ化ノウハウ

この記事のポイントは…

  • オンラインセミナーのための「会議室スタジオ化ノウハウ」の連載を始めます!

  • オンラインセミナーを開催する機会が多いなら、会議室をスタジオ化しちゃいましょう

  • カメラ・マイク・ライト・背景などをセットアップしたスタジオがあれば、高品質な収録と配信がやりやすくなります

企業開催のセミナーの多くがオンライン開催に切り替わってそろそろ1年になりますね。皆さんの会社では、どのような方法でオンラインセミナーを配信していますか?

シックス・アパートでは、10〜50人程度が参加するオンラインセミナーを毎月数回、会議室に作った仮設スタジオから録画・配信しています。

セミナーの構成は、司会の挨拶、30分程度のスピーカーのプレゼン数本、質疑応答。全体で1.5時間ほどのセミナーです。このうち、最初の挨拶と最後の質疑応答は当日ライブで配信、製品の操作デモを含むプレゼン部分はトラブル無くお届けできるよう、事前に収録したものを配信しています。

配信するプレゼン動画はこんな感じ。スライド右下にスピーカーを合成しています。

presen.png

この、ライブと収録映像の二種類を配信する二本立ての構成を、参加者の皆さんに安定してスムーズにお届けすべく、人員的にも機材的にも限りのある中で日々試行錯誤しながら行っています。

社内の配信担当スタッフにこの手作りスタジオや配信について聞くと、膨大な細かい工夫とノウハウの宝庫でした。このノウハウを社内に閉じ込めておくにはもったいない。ということで、会議室をスタジオ化したいと考えている皆さんにお役に立てるよう、私たちのノウハウを数記事にわたってご紹介していきます。

まず、第一回となる今回の記事は、なぜ収録と配信を行うスタジオを作ったのかについてお話しします。

どこで収録・配信する? スタジオがあると良い理由

スタジオって本当に必要?というところから考えてみましょう。

いつものオンライン会議で話すだけならば、気軽に自宅から参加できるでしょう。けれども、多数の人が参加するオンラインセミナーのスピーカーになるならば、気を使うことが増えますよね。

例えば、通信回線の安定性。プレゼンの途中に固まって戻ってこられなくなったら、参加のみなさんの時間を無駄にしてしまいます。

例えば、カメラの品質。あまりにも動画の解像度が粗いと残念ですし、顔が暗いとコワく見えます。

例えば、カメラに写る背景の室内。バーチャル背景が使えれば良いですが、グリーンバックがないと手を動かしたタイミングで部屋の一部が写ってしまうこともあり得ます。

例えば、家事やチャイムや近所の工事の音。「ねえ、ママー!」も「ピンポーン、お届け物です」も唐突にやって来るものです。

これらの課題を解決するためには、やっぱり配信スタジオがあると便利なのです。明るく高画質で真正面から写せるカメラ、人物を明るく照らすライト、人物を綺麗にくりぬき合成しやすくするグリーンバック、高音質で音声を届けるマイク、配信用に各種ソフトがセットアップ済みのPC、「ただいま収録中」という貼り紙で静かにしていてもらえる環境。

加えて、何より大事なのが隣に居てくれる配信技術担当者です。どれだけ準備していても、なぜかトラブルは毎回起こります。トラブル時、隣に配信担当がいてくれることがどれだけ心強いか。そういった意味でも、オンラインセミナーの機会が多いのであれば、オフィスに機材を準備してスタジオ化する価値は大いにあると思います。

カメラ・マイク・ライト・背景などをセットアップしたスタジオがあれば、高品質な収録と配信がやりやすくなるのです。

このような理由で、シックス・アパートでは月数回の収録・配信日には、会議室を仮設スタジオ化して、出演者はなるべく現地に集まって収録・配信する体制にしています。

まとめと次回予告

第1回記事では、オンラインセミナーが今後も増えていくことを見越して、社内に配信スタジオを作った理由についてご紹介させて頂きました。

御社にもリモートワークで使用頻度が減った会議室、ありませんか?小会議室の一つを配信スタジオ化、検討してみても良いかもしれません。この記事がお役に立てば幸いです!

次の記事のテーマはシックス・アパートの会議室スタジオで使っている機材とその選び方。下の写真に写っているアイテム、ひとつずつ紹介していきます。

オンラインセミナー用会議室スタジオ化のために使ってる機材とその選び方 #会議室スタジオ化ノウハウ

studio_all.jpg


#会議室スタジオ化ノウハウ 連載記事

Six Apart をフォローしませんか?

次の記事へ

オンラインセミナー用会議室スタジオ化のために使ってる機材とその選び方 #会議室スタジオ化ノウハウ

前の記事へ

すべてオンラインで開催した2020年のオウンドメディア勉強会の活動まとめ 第52回〜55回+α