【第5回オウンドメディア勉強会レポート】オウンドメディアにおける”DFPの活用”と“シェアされやすくするための工夫”についてライトニングトークいただきました

今年の5月から始めたオウンドメディア勉強会、9月25日に5回目を開催しました。

場所はシックス・アパートオフィス。今回もたくさんの方々にお越しいただきまして、(株)ベンチマークジャパンさん、(株)イースリーさん、エン・ジャパン(株)さんは初参加になりました。

イースリーさんからは「オウンドメディアに置けるDFPの活用」、エン・ジャパンさんからは「なに“いいね!”を狙う?」と題してライトニングトークをしていただきました。


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この勉強会はお菓子をつまみながらやるのがルール。お菓子を持参してね!とお願いしたら、律儀にみなさん大量のお菓子をお持ち下さいました。


『オウンドメディアに置けるDFPの活用』

(株)イースリー 戸辺さん

サカイクSpike、その他全6メディアを運営していて、テーマは「サッカー」一本。サッカーをやる小学生、指導者、中高生、保護者向けのメディアです。ほぼMTで開発されていて、Movable Type for AWS事例にも登場いただいています。


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DFPは使いにくく、わかりづらい(笑)

今回お話しいただいたのは、「サカイク」と「COACH UNITED」でのDouble Click For Publisher(DFP)※の運用について。

(※Google提供の配信プラットフォーム)

SSPは「Supply Side Platform」の略。広告枠を提供するメディア等、媒体社の広告枠販売や広告収益最大化などを支援するツールです。広告のインプレッション発生ごとに最適な広告を自動的に選択し、収益性の向上を図る仕組みが提供されます。

利用は無料ですが、戸辺さんいわく「圧倒的に使いにくく、わかりづらい(笑)」そうで、サッカーに例えるとイタリアの悪童バロテッリ、もしくは覚醒前の柿谷曜一朗とのこと(笑)。※スーパーな能力を持っているけど、監督が意のままに扱うのは難しいというたとえ




<DFPでできること>
    * 自社広も純広もAdsenseもまとめて管理
    * A/Bテストもできる
    * 各種指標の分析が簡単におこなえる
    * DFP経由にすると管理画面からインプレッションやクリック数が取れる
    * 変な規格サイズの画像でもOK
    * スマホの密度対応
    * 2倍の密度の画像を表示、鮮明なバナー
    * 競合させて効率のよい方を採用
    * フリークエンシーキャップ(ディスプレイ ネットワークで同一のユーザーに対して広告が表示される回数を制限する機能)で枠効率を上げることができる
    * ある程度以上表示されたら、別広告に切り替えられる
    * ローテーションできる

一番大切なのは、コピー

なお、運用の末に確信したことは、「クリエイティブのキレイさ、写真・イラストのクオリティよりも、なんといってもコピーが大事!」(戸辺さん)だそうです。

発表後は、社内での予算組み、コンテンツ生成のフロー、更新頻度の最適化、記事の系統とSEOの関連性、原稿料等の話に発展しました。原稿料ひとつとっても、業界や商材によってけっこうな開きがあって、驚かされます。

ライトニングトークも勉強になりますが、それ以上に有益なのがその後のディスカッションと質疑応答でして、各社のこれまでの試行錯誤や熟考の末の考察を共有できるのは、何モノにも替え難かったりします。



『なに「いいね!」を狙う?』

エン・ジャパン(株) 松尾さん&白石さん

CAREER HACKは、2012年に始まった、WEB/IT/ゲーム業界で働く人にちょっとした刺激を与える、キャリア情報WEBマガジンです。プロモーション費用をかけずにFacebookのファン1万は、かなりのもの。


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内製でコンスタントに記事を制作

記事の更新は週3-4本で、すべてオリジナル記事(主にインタビュー)、それを内製で作られているとのことです。アーカイブは約350記事あり、専属社員は置かずに、仕事を兼務する複数のメンバーで運営されていらっしゃいます。「記事毎の平均いいね数は250くらい」(松尾さん)とのこと。

さらっと書きましたけど、コンスタントにこれを継続するのってけっこうたいへんです。



「いいね!」には種類がある

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    * どのいいね!を狙うのか、記事を作る前に編集会議等で決めておく。複数の組み合わせになることが多い。
    * どんなインサイトで読者にアクションしてもらうか?予め分類して、インサイトを想像しながら、企画・取材・制作している。

エン・ジャパンが運営することは控えめにしか見せていないので、「“CAREER HACKって、エン・ジャパンさんが運営していたんですか?”と驚かれることがある」(松尾さん)のだそうです。今ではCAREER HACKというブランドが認知されてきているので、このブランドを成長させていくお考えだとのこと。

「取材先はクライアントではないことのほうがむしろ多いくらいで、クライアントかどうかという視点ではなく、話題の企業や旬な中の人を見つけ出し、インタビューをお願いしています」(松尾さん)

戸辺さん、松尾さん、白石さん、発表ありがとうございました!

<(_ _)>



オウンドメディアを検討中の方、始めてはみたものの試行錯誤されている方、他社での実践や方法論にご興味のある方は、お気軽に「オウンドメディア勉強会紹介ページ」からご連絡ください。

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