記事公開後の拡散ルート、みんなが使ってる手法をまとめました【第24回オウンドメディア勉強会レポート】

2019/12/06追記: 拡散手法の2019年版を公開しました。合わせてご覧ください。
記事の拡散手法30個+α、勉強会メンバーに聞きました #オウンドメディア勉強会 第51回


こんにちは、Six Apart ブログ編集長のことぶきです。

9月15日、AXLBIT社のオフィスにて「ディストリビューション(記事拡散)手法」というテーマで、第24回オウンドメディア勉強会を開催しました。

オウンドメディアの記事は、公開して終わりではありません。メディアに記事を公開した後、どんなルートで記事を対象読者に届けていますか?SNSの効果的な活用、SEO、ニュースアプリのキュレーション、他社メディア転載、プッシュ通知、メルマガと、記事を届けるための方法はたくさんあります。

オウンドメディア勉強会に参加する各社のオウンドメディアも、メディアテーマや対象読者に合わせた、さまざまな独自の記事拡散ノウハウがあるようです。9月の勉強会では、参加メンバーからさまざまな拡散手法を教えてもらい、マインドマップにまとめました。

あなたのメディアの参考になるアイデアがあれば幸いです。

全体像

参加メンバーに、拡散手法を教えてもらいました。出てきた意見をまとめたマインドマップの全体像は、こちらです。

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自サイト側の対応、自分でシェア、社外の方がシェア、他サイト転載、その他と分類してみました。それぞれ、ご紹介します。

自サイト側の対応

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新記事公開を読者に気づいてもらう方法として、Webプッシュ通知やRSSフィードへの対応があります。Webプッシュ通知とは、PCのWebブラウザに対してプッシュ通知を送る技術です。詳しくは、以前公開した記事「サイトリピーター獲得の新手法、Webプッシュ通知を導入しました」をご覧ください。

また、モバイル環境やメディアに合わせて最適な形で記事を閲覧してもらうための手法が、Googleが推進するモバイルWeb高速化プロジェクト「AMP(Accelerated Mobile Pages)」とFacebookアプリ内ですばやく記事を表示できる「インスタント記事」です。それぞれ、記事を決められた形に変換しておく必要があります。モバイルでの検索やFacebookアプリ内での記事閲覧を最適化させるため、対応するメディアが増えています。詳しくは、以下のページをご覧ください。

新記事をすばやくクロール(または、記事タイトルなど変更後に再クロール)してもらいたい場合は、サーチコンソールで「Fetch as Google」する人もいるようです。

また、忘れがちなのが、過去の関連記事からのリンクを設けること。サイト内回遊を増やすためにも、対応をおすすめします。

会社公式 or 自分 or 関係者がシェア

om24_sharebyme.png SNSの種類も使われ方も多様になってきて、日々複雑になってきている部分ですね。

Six Apart ブログでは、記事公開直後に必ず Facebook Open Graph Debugger で、記事タイトルや概要、OG:imageが想定通りになっているかを確認しています。

Debugger で問題なければ、会社公式アカウント、個人SNSアカウント、関係者などから各SNSにあわせた内容で記事のシェアを行います。ちなみに、マルチポストや指定日投稿を行いたい場合は、Bufferというツールが便利です。

また、各SNSアカウントで普通に投稿するのみならず、記事テーマに関連している&自分が所属している「コミュニティ」に対してシェアすることもあります。たとえば、オウンドメディア関連記事をシェアするときは、オウンドメディア勉強会のFacebook グループに問いかけるような形でシェアするなど、ですね。興味・関心を共有するコミュニティである分、オープンにシェアするのと比べて反応を多くいただけることもあります。ただし、普段まったくそのコミュニティで活動していないのに、突然読んで欲しい記事だけ投稿することは控えましょう。

ソーシャルで広く記事を届けるためには、ターゲットを細かく設定できるFacebookやTwitterの広告も有用ですね。

他にも、自社メルマガなど自社の別媒体でも記事を紹介したり、記事のニュースバリューが高い場合はプレスリリース配信という手段もあります。

社外の方がシェア

om24_sharebysomeone.png こちらは、大きく分けて二つ。他者に依頼して拡散してもらう方法と、読者が拡散しやすい仕掛けを作ることです。

前者に関しては、記事テーマに関連するインフルエンサーや記事で言及した方、または自社サービスのユーザーなど、記事に関心を持ってくれそうな方に直接お願いする方法です。Six Apart ブログでも記事企画段階から「この人に読んで&シェアしてもらいたい」と考えながら作った記事があります。そういう記事に関しては、「先日、あなたからいただいた質問にお答えできる記事を公開しました。もしお役に立てましたら、SNSなどで感想いただけるとうれしいです!」と直接お願いしています。

読者が拡散しやすい仕掛けを作ることについては、よくあるのがハッシュタグを用意して、シェアを呼びかける方法です。ちょうど先日、弊社製品が15周年を迎えた際には「#MT15th」というタグでメッセージを募集し、集まったメッセージを記事で紹介させていただきました。

他サイト転載

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大手メディアの中には、他社メディア記事の転載を行っているところがあります。自社の記事のテイストや読者対象が合う大手メディアで、オウンドメディア記事の転載を行っているようであれば、問い合わせてみるのはいかがでしょうか。

また、キュレーションアプリやオウンドメディアキュレーションサイトなども、彼らがウォッチしているメディアの内容のみをキュレーションしていることも多いです。こちらも、各社に問い合わせてみるとよいかと思います。Six Apart ブログも、カメリオさんに話を聞きに行って、キュレーション対象メディアにしていただいたことがあります。詳しくは、以下の記事をご参照ください。

その他

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オンラインのメディアですが、オフラインでの施策も忘れてはいけません。

役立つ記事をプリントアウトして営業ツールにしたり、イベントなどで配布。または、オウンドメディアの読者対象者に向けてオフラインイベントを企画し、読者とのエンゲージメントを深めていく施策もあるでしょう。


第24回勉強会参加の皆様、会場協力いただいたAXLBIT社の皆様、ありがとうございました! 14361385_10207430783833151_7050174522559321925_o.jpg

まとめ

以上、各社のオウンドメディア記事拡散手法まとめでした。ひとつでも、真似してみようと思うアイデアがあればうれしいです。また、こんな手法もあります!というアイデアをお待ちしています。

そして次回は、10月20日にサイボウズ社にて「CMS」をテーマに勉強会を開催します。今回の記事でまとめた「自サイト側の対応」を実現するためにも、また記事執筆・編集しやすくするためにも、ツールの選定と使いこなしワザは重要です。そのあたりを深掘りする話になるかと思います。ご参加、お待ちしております!

以上、Six Apart ブログ、ことぶきでした!


追記:こちらの記事、記事に書いた拡散努力を愚直に行った結果、おかげで多くの方に読んでいただけました。どんなことを行ったか、「記事を公開して約2000いいね獲得するためにやったこと全部まとめ」の記事に追記しましたので、合わせてご覧ください。


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